思い出のとき修理します3
『神奈川あるある』
『神奈川あるある』 牧隆文 2014/07
著者はライター・編集者。 神奈川県各地の”あるある”をまとめた本。
県として共通の”あるある”ではなく、各地の”あるある”といった内容。統一感がまったくない。
横浜あるある:
永遠に終わらない(?)横浜駅の工事。1915年の開業以来一度も完成した状態になったことがない。
「横浜市歌」が歌えなければ、ハマっこにあらず。作詞は森鴎外。
横浜の中学校には「給食がない」。神奈川県の多くの市町村の公立中学に給食がない。
崎陽軒はシュウマイではなく「シウマイ」。
本牧のピザは四角い。戦後、米軍と共に流入した文化。
日産スタジアムは新横浜にあると思っている。住所は港北区小机。駅から歩く時間でも、新横浜より小机が短い。 その小机にはファーストフード店が1軒もない。地元商店街が猛反対したため。
川崎あるある:
南北じゃなくて「東西」?。行政区的には南部(川崎区、幸区)と北部(それ以外)に分けられるが、地図で見ると東西に長いイメージ。
小田急線・東急線沿線は居住地を最寄り駅で言う。川崎市民である意識が薄い。 だが「新百合ヶ丘」という地名はない。駅がある町は万福寺。
横須賀あるある: ブルマはなく「Pパン」。PTA推薦パンツの略。横須賀の女子は小学校に進学すると、パンチラ防止のためにPパンを穿く。
相模原あるある: 相模原市で一番大きな町は「町田」。
小田原あるある: ゴミ集積所の表示は「もえるごみ」ではなく「もせるごみ」。
『ローマ人の物語〈20〉悪名高き皇帝たち(4)』
皇帝ネロの巻。 非道というより未熟な皇帝だった。 カエサルと同じくらいの著名度だと思うのに、前者6冊、後者わずか1冊弱。 悪の皇帝としてそこまで有名なのは、キリスト教の敵だからなのだという。 ただし、いわゆる賢帝たちの中にも迫害した人物はおり、正確には迫害に先鞭をつけた、ということらしい。 ネロに限らず、わずかな知識をさらにキリスト教側のフィルターからでしか知らなかったから、本当に読んでよかったと思う。 ほかのローマ史も読みたくなってきた。 ところで。 ネロの妻ポッペア・サビーナの胸像の写真に目が釘付けになってしまった。 ジョジョの資生堂による再現具合がすごいよねという話をしていたときに、そのキャラクターの名前を知らず、「とくにあの額ぐるぐるの人が」と説明したら、「あれはファンの間でも『コロネ』『いかリング』と呼ばれている」と教えてもらっていた。 そのコロネが!いかリングが!額にぐるぐるしているのだ。 いや、逆なんだろうけど。ローマ美術にインスパイアされてってことなんだろうけど。
中村航さん「デビクロくんの恋と魔法」
中村さんらしい心温まる恋愛小説です。 やや出来過ぎな感がなくもないのですが、杏奈の一途さが打ち消してくれます。 書店員・光には、絵本作家になりたいな、という漠とした夢があった。恋に関しては、だいたい相手から告白されて付き合うが、「やさしいんだど……」といわれて最終的には終わってしまうパターンが続いていた。そんな光には、「デビル・クロース」、略して「デビクロ」という謎キャラに変身して、「デビクロ通信」なるイラスト入りのメッセージを添えた手製ビラを、ポストなどに無差別に撒くという意外な一面が。そんな光に思いを寄せる実家の鉄工所で働く溶接女子の杏奈の好意に気づくことなく、ある日、光は彼女に運命の人が現れた話を嬉々としてしまうのだが――。 この冬読みたくなる、ミラクルなラブストーリー。 (「BOOK」データベースより) シンプルなストーリイなんですが、ただシンプルなだけにしない中村さんのうまさがありました。光のキャラクター造形と恋の行方、光と杏奈をはじめとする登場人物たちの想いなど。 ただ、惹句の「ミラクルなラブストーリー」は言い過ぎです。 構成がよく考えられています。物語の導入部と結末だったり、最終的なデビクロ通信の発行数だったりと。ラストシーンで「ああ」と気づいたのですが、深い企図が感じられます。それが温かな読後感にもつながっていると思います。 光がイタすぎて中盤は読むのがキツかったです。 却ってなのか、杏奈のプラトニックな心情や、光の誠実さとデビクロくんの背負った闇のコントラストがよくて、終盤はぐっときました。 そんなこんなの結末はハッピーエンドで終わって、読後感はよかったです。 映画化されるそうなんですが、色々な部分でなんか違うような…。 http://miracle-movie.com/
第三百八十九話_short 脳トレジム
最近、あちこちで筋トレフィットネスジムをよく見かけるようになったのだが、一風変わったジムを発見した。
”脳トレフィットネスジム・ブレインサーキット”
脳トレって……昔流行った「頭の体操」みたいなことなのかな? そう思いつつ、興味がわいて体験コースにでかけてみることにした。
「やぁ、よくいらっしゃいました」
眼鏡をかけた体操教師といった風情のインストラクターに出迎えられて、ジムに足を踏み入れた。
「脳もいわば筋肉みたいなものなんです。身体の筋肉と同じように鍛えることで磨きがかかるし、なにより将来惚けたりすることの予防になりますよ」
なるほど、筋肉と同じように鍛えるのか。およそ想像道理だったが、いったいどうやって鍛えるのだろう。ジムの中には筋トレジムさながらさまざまなフィットネスマシンらしきものが並んでいる。
「それではまず、有酸素運動でウォーミングアップしてください」
学校の机みたいなものが並んでいて、その一つに座らせられた。渡された紙束には単純な数字の足し算がぎっしり印刷されていてどうやらその答えを鉛筆で書いていくようだ。
「これは起訴体力をつくるウォーキングのようなものです。自分で決めた時間内にどんどん計算を行っていくのです。脳の有酸素運動です」
なるほどそういうものか。1+2=みたいな非常に単純なものから、25×8=とか、311+298=みたいなちょっと面倒くさそうなものまで、さまざまな計算式が並んでいた。
三十分ほど計算を続けていると頭がくらくらしてきて、もうそろそろいいかと机から立ち上がった。
いよいよマシンに挑戦だ。
「では、順番にやってみますか?」
インストラクターに誘導されてマシンのひとつに向き合った。それはまるでゲームセンターにあるシュミレーションバイクのようなものだった。
「これは前頭葉の筋トレです。思考や判断を司る前頭葉を訓練できるのです」
バイクの座席にまたがって全面に大きなスクリーンと対峙する。スタートボタンを押すとスクリーンにストリートが映って、その中を走っていくのだが、車や人が近づいてきてぶつかりそうになったり、モノが飛んできたりするのをハンドル操作や身体を傾けて避けるためにはとっさの判断や先を見通す思考力がモノをいう。なるほど、これは前頭葉が鍛えられそうだ。
仮想空間眼鏡をかけて架空の部屋の中を歩き回るマシンは頭頂葉を鍛えるもので、モニタを見ながら色や形の違う図形を使ったパズルや写真の間違い探しを行うクイズっぽいマシンは側頭葉を鍛えるものだという。
真っ暗な小部屋の中に入って恐ろしい動画をこれでもかと見せられるマシンは恐怖を司る扁桃体や海馬を鍛えるためのマシンだそうだが、これはちょっと辟易した。なにしろ恐いのだ。
ほかにも後頭葉を鍛えるマシンや視床下部に喝を入れるマシンというものもあったが、もうこれ以上は覚えられなかった。
どれもこれもどこかのパークのアトラクションを小ぶりにしたようなもので結構楽しめた。こんなことで脳が鍛えられるのなら、会員になってもいいような気がしてきた。
「すべて終了したら、ストレッチをして帰ってくださいね。脳痛にならないようにね」
「脳痛? なんですか、それは」
「ほら、筋トレをしたら翌日筋肉痛とあになるでしょう? あれとおんなじです。脳の筋肉痛ですよ」
はじめて聞くことだったが、いかにもありそうだと思った。ほんとうにそんな痛みがあるのだろうか?
ストレッチは、いわゆる頭の体操的な、なぞなぞとの取り組みだった。
”くるみ、たまご、チョコレート、ど-れだ?”
”北海道、本州、四国、九州、日本列島でいちばん長いのはどーれだ?”
こういう簡単ななぞなぞを適当に解いていく。
たしかにこれは脳をほぐすのにはいいのかもしれない。さて、明日、脳痛になるかどうか、楽しみになってきた。
了
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小説 サマーウォーズ(岩井恭平)あらすじとアサキの感想(ノベライズ)
岩井恭平さんの小説「サマーウォーズ」のあらすじと感想なんかを書いた記事です。
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本日ご紹介させていただくのは、岩井恭平さんの「サマーウォーズ」です!
※http://blog-imgs-31.fc2.com/s/u/i/suiun0325/012.jpgより引用させていただきました
急に寒くなり冬の訪れを感じる今日、あえて夏の熱い話をご紹介させていただきたいと思います!
実はこの作品、原作はアニメなんですね!
「時をかける少女」「おおかみこどもの雨と雪」などで有名な細田守監督が初の長編オリジナル作品として発表されたのがこの「サマーウォーズ」です!
そして、大人気アニメ映画となったサマーウォーズをノベライズとして岩井恭平さんが小説化されました。
それでは、あらすじからご紹介させていただきます!!
数学がめっちゃめちゃ得意な高校生の「健二」は、先輩である「夏希」のの事を少し意識していました。
なんと、そんなあこがれの先輩「夏希」の実家にバイトに行くことになりました!!
そんな夏希の実家での夜の事、健二の携帯電話に謎の暗号が!?
ところがどっこい、さすがは健二!得意の数学で暗号をといてしまいます!!
しかし健二が解いた暗号は人工知能その名も「ラブマシーン」の制御を解除するための物だったのです!
健二が暗号を解いてしまったことが原因で、ラブマシーンはネットの仮想世界「oz」という、今で言うSNS的な世界で大暴れを始めます。
「oz」は、この世界では現実社会の(水道や交通、病院、消防など)管理なども行っている、人々の生活にはもはや欠かせないツールでした。
そんな、現実世界に深く関わっている「oz」をラブマシーンに荒らされ、現実社会は大混乱におちいり、ついには世界は滅亡の危機に…
人工知能「ラブマシーン」VS「健二&夏希&夏希の家族親戚もろもろ」の戦いが今ここに始まった…
といったはなしです!!
とにかくポップな作品で、読み味的には漫画に近くとても読みやすいです!(実際アニメ化されてますし)
ただ、人工知能だ仮想世界だネットだバーチャルだと、そういった世界観が苦手ーって人には設定をスムーズに受け入れられない、なんて気もしなくもない…ような気がします。
さて、この本のオススメポイントですは次の3つです!!
①とにかくポップ
②夏希が素敵
③すっごくポップなのに、よくよく考えたら以外に奥が深い内容
ちなみに、③のポイントについてなんですが、本当にそうなんですよ。
今後ますますネット社会が普及していって、ozみたいな仮想世界なんかが現実世界に浸透して…
遠い先、そんな事が100%ありえない、なんてことはないんじゃないでしょうか?
まぁ、さすがにラブマシーンはそう簡単には出てこないでしょうが 笑
さらに、岩井さんの凄いな~と思ったところは、現実と非現実の絶妙なリンクです!
ラブマシーンを作ったのが、古臭い…失敬、昔ながらの家の代表みたいな夏希の家の親戚だったり…
はたまた、夏希の親戚にゲームのチャンピオンがいたり
うーん、見事だ。。。
一言でいうと、連帯感の強い昔ながらに夏希の家で起こる、バーチャルな大事件!?ちょっとした恋の描写なんかもあるよ、小説です!笑
アニメ映画はものすごい大ヒットでしたし、小説も楽しく気楽によめる作品です!
ぜひ、読んでみて下さい!
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「FLASH」の増刊号不健全図書類に指定」
東京都は11日、出版大手「光文社」(東京都文京区)が 発行する写真週刊誌「FLASH」の増刊号(9月22日発行)を 青少年健全育成条例に基づく「不健全図書類」に指定すると発表した。 アダルトビデオを再編集した付録DVDの内容が「著しく性的感情を刺激する」と判断された。 告示される14日以降は書店などで18歳未満が購入できないよう、成人コーナーへの区分陳列や包装が義務 付けられる。 問題とされたのは「セクシーアイドル10人のクライマックス映像80分」と題した付録DVDで、 小林ひとみや桜樹ルイら往年のAV女優の市販ビデオを再編集した内容。 都の青少年健全育成審議会が内容を検証し、不健全図書類への指定が妥当と答申した。 雑誌の内容や、DVDに同時収録された「催眠術の『実践映像』を公開」という企画には問題はなかったという。 同社によると、増刊号は12万7千部を発行。 同社広報室は「東京都から正式な連絡を受けていないのでコメントは控える」としている。
今日購入した本は
拝啓 彼方からあなたへ
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フランス人は10着しか服を持たない
そんなわけ無いでしょ、ファッションにうるさいフランス人が10着だなんて。 と言うより、これは本の題名。 物を豊かに持つ外見的な裕福さから脱却して、精神的に裕福になるための本。 精神的に裕福になるってことは、重要ですよね。
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フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~ |
「悩むが花」
*~サブタイトルは「大人の人生相談」。仕事に悩んだとき、病気の友人にかける言葉に悩んだとき、誰かを好きになって悩んだとき。作家・伊集院静さんが、自らの体験をもって、読者の悩みに答える一冊。週刊文春で掲載された悩み相談の単行本化。~* タイトルが、素敵ですね。 悩んでいるうちが花だ、と。 確かに、悩むことから逃げたり、悩みに沈んでしまうことを避けたり。 そんなことばかりができるようになっては、つまらないですね。 本書は、伊集院さんならではの生き方への考えが、痛快な言葉で、はっきり、さっぱり表されていて、読んで元気になれる本です。 何度か読んでいるのですが、今回は、特に、仕事について書かれてあるところをじっくり読みました。 面白いのは仕事じゃない、と。 自分のためだけに生きるのはいやしいことだ、と。 少し古めかしい考え方といわれればそうかもしれませんが、大切な見方だと思います。 初めからその仕事がなんなのかがわかって、かつ仕事ができて、なんていうことはない、と。 何もできない、何もしらない、と実感して初めて進歩があるのではないか、と書かれています。 そして、懸命にやれる仕事が見つかったら、その仕事がなんなのかがわかるまでやらなければ、と。 私事ですが、最近、どれだけ経験をつんでも、まだまだ先があるなあ、いつまでたっても、半人前にもなれないんじゃないかなあ、と時々不安に思うことがありましたが、本書のこのような言葉にであって、気合を入れなおしました。 何もせずに、何かができるようになんてならないし、ノーリスク・ノーリターン、進歩したければ、それなりの努力はしなければならない、と。 恋愛と友情は、その人が生まれてきた価値を証明するものだ、というとらえ方も、読むたびに、すてきだなあ、と思います。 ちょっと何かに疲れたとき、ページをめくりたくなる人生相談書です。 *「悩むが花」 伊集院静/ 文藝春秋*
「かにのようふくやさん」
カニの夫婦の洋服屋さん、 可愛いお揃いの子供服を作ったら、大人気!.... 洋服屋さんと、お隣の帽子屋さんとで、 幼稚園の可愛らしい制服作りにてんてこ舞い。 でも、出来上がった洋服は、本当に可愛らしいvv どんな洋服がいいかな~と子供たちの事を考え一生懸命なカニさん夫婦が素敵ですv

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ミカ書 3章1~12節
<先見者はうろたえ、託宣を告げるものは恥をかき、皆口ひげを覆う。神が答えられないからだ。しかし、わたしは力と主の霊、正義と勇気に満ち、ヤコブに咎を、イスラエルに罪を告げる。(7.8節)> いなくなったろばを探しだせず、困っているサウルに、供の者が言った「この町に神の人がおられます。尊敬される人でその方のおっしゃることは何でもその通りになります。」とサムエル記上9章は、イスラエル最初の王サウルと預言者サムエルの出会いを記していく。 人々は神託を求めに行く時「先見者の所に行く」と言った。イスラエル宗教の中に位置づけられた先見者(預言者)は、王とも祭司とも違う方向で神の意志を伝える職務であった。 「しかし、その職務の芯が崩れてゆく様を、ミカは見ていたのです。かつては国の土台であった農民が没落する中で、富の格差が広がりました。指導者たちは富める側の利益を保護し、没落する人を顧みませんでした。」と白井牧師は説かれる。 「わが民を迷わす預言者たちに対して、主はこう言われる。彼らは歯で何かをかんでいる間は平和を告げるが、その口に何も与えない人には、戦争を宣言する。」(5節)。多くの預言者は堕落し、指導者の意向に添い、そこに「神の託宣」という形で指示を与えた。 沖縄には「空腹を満たしてくれるのが私の主人だ」という言葉があると聞いた。預言者たちは主人の顔色を見つつ、彼の気に入るような言葉を並べて、神の言葉だと偽り助言した。「ここに、宗教者が陥りやすい罪の基本形があります」と白井牧師は指摘し「世間の期待に応えようとする誘惑に宗教者は絶えずさらされているのです。」と記される。 「頭たちは賄賂を取って裁判し、祭司たちは代価を取って教え、預言者たちは金をとって託宣を告げる。しかも主を頼りにして言う『主が我らの中におられるではないか、災いが我々に及ぶことはない』と。」(11節) 国のトップに取り巻きはつきものだ。トップは世界中を飛び回っているので、当然落ち着いて物事を考えることも決断することも出来ない。それで、様々な分野のスペシャリストがブレーンと呼ばれる取り巻きになる。最高の栄誉でありこれを手放すのは惜しい。それで、トップの気に入られるような政策案を打ち出す。今の世も同じことをしている。 「ミカは目先の損得の上に、神が示される正義があることを知っていた。預言者に正義のあり方を伝えるのは聖霊である。霊は物事の本質を示すと共に、この世の誘惑に打ち勝つ勇気を、私たちの内に示して下さるのです。」と白井牧師は結ばれる。 教会は世に流されることなく、その預言者としてこの世に仕えるものとされている。 日曜日はお近くの教会で礼拝を http://www1.ocn.ne.jp/~church/japan.htm どなたでもどうぞお越しください。お待ちしています。
非モテ女子、ホルモーをする【ホルモー六景】
■ヒトコト感想
「鴨川ホルモー」のサイドストーリー的短編集。本編では脚光を浴びない、ホルモーに参加していたその他の人々に焦点を当てた作品。ホルモーという特殊な競技に参加する者たちは、どこか特殊なのだろう。その特殊具合が、ヘンテコなエピソードと共に語られている。最も印象に残っているのは、間違いなく二人静だ。
ホルモーに従事する非モテ系の女二人。大学生になれば恋人ができるという幻想を持った二人が現実に直面し、非モテ街道をひた走る。そこにホルモーという特殊な競技が加わると、二人静はさらに特殊なものとなる。京都、非モテ、孤高な雰囲気と、まさにホルモーらしさが最も表現されている短編に思えて仕方がない。
■ストーリー
このごろ都にはやるもの。恋文、凡ちゃん、二人静。四神見える学舎の、威信を賭けます若人ら、負けて雄叫びなるものかと、今日も京にて狂になり、励むは御存知、是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。このごろ都にはやるもの。元カレ、合コン、古長持。祇園祭の宵山に、浴衣で駆けます若人ら、オニと戯れ空騒ぎ、友と戯れ阿呆踊り。
四神見える王城の他に、今宵も干戈の響きあり。挑むは御存知、是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。古今東西入り乱れ、神出鬼没の法螺試合、若者たちは恋歌い、魑魅魍魎は天翔る。京都の街に咲き誇る、百花繚乱恋模様。都大路に鳴り渡る、伝説復古の大号令。
続きを読む
安らぎの港 (ロザリー・ヘネガン) R-0543
ハーレクイン・ロマンス R543
著者 ロザリー・ヘネガン
訳 小林 町子
発売日 1987年7月20日
ページ 156ページ
ISBN 4833505436
内容 アンナが、マーク・フィンドレイ・インターナショナルの副社長、
キャサリン・レスターの個人秘書になって半年が過ぎた。
副社長はとてもいい人だし、仕事も楽しい。
長期の出張中だった社長とは一度も会っていないが、
この半年の間に、社長の噂はずいぶん耳にした。
すぐれた洞察力と、かみそりのように鋭い頭脳の持ち主らしい。
あんなにすてきなキャサリンのお兄さんなのに冷たい男なのだわ。
年は五十か六十くらい?それで独身と聞けばだいたい想像はつく。
でも心配ないわ。めったに顔を合わせることもないだろうから・・・。
ところがある日、アンナは社長の臨時秘書を命じられた。
Amazonの紹介ページです。
【公募情報】第24回小説すばる新人賞
すばる文学賞と対をなす新人賞です。 【主催者HP】 http://www.shueisha.co.jp/shuppan4syo/subaru_new/index.html 主催者HPに、どのような作品を求めているのか、シンプルかつストレートに書かれています。 >小説すばる新人賞が応募作に求める条件はたったひとつです。 >それは「面白い小説」であることです。 (中略) >どんな形でも読む者の心を大きく動かすのが、「面白い」小説だと『小説すばる』は考えます。 このように情熱的な宣言は、応募側の心を揺さぶられるものがあると思います。 締め切りは2015年3月31日です! <募集要項抜粋> 募集内容:エンターテイメント小説(ジャンル不問) 制限枚数:原稿用紙換算200枚~500枚 賞 :賞金200万 応募締切:2015年3月31日 応募方法:郵送
烏に単は似合わない
<裏表紙あらすじ> 人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」で、世継ぎである若宮の后選びが始まった。朝廷で激しく権力を争う大貴族四家から遣わされた四人の后候補。春夏秋冬を司るかのようにそれぞれ魅力的な姫君たちが、思惑を秘め后の座を競う中、様々な事件が起こり…。史上最年少松本清張賞受賞作。 松本清張賞で、異世界ファンタジー!? ミステリではありませんが、なかなかおもしろそうだし、興味をひかれたので読みました。 結論から申し上げると、楽しく読み終わりましたよ。 烏が人間の姿をして(!) 暮らしている世界。 昔の日本(平安時代くらいのイメージでしょうか?)を思わせる設定なのがちょっと気になりましたが、この部分まで一から作れ、というのは無理でしょうし、この枚数では描ききれないでしょうから、ここはOKとすべきでしょうね。 今風の文章で、朝廷の世界がわかりやすく描き出されています。 時代物っぽい(平安時代っぽい?)せりふと、現代風のせりふが入り乱れるところも、受け付けない人もいると思いますが、個人的には楽しめてしまいました。 後宮でのお妃選びでの四人の候補の争い。嫌がらせとか女の争い、という構図から、どことなく友桐夏の諸作(「白い花の舞い散る時間」 (コバルト文庫)や「春待ちの姫君たち」 (創元推理文庫))を思い出しました。後半、物語の絵姿がガラッと変わるので、特に。 そう、この作品のポイントは、登場人物の立ち位置が、大きく大きく転換するところにあります。 視点人物の設定の仕方からして、前半と後半のずれをおおきくするためで、間違いなく作者の計算ずくだと思います。 ちょっと無理なところもあるんですが、そんなことを企んでたのか、とうれしくなってしまいました。 正統派のファンタジーファンの方にはダメ出しをくらいそうな感もありますが、こういうの大好きです。 続編(?) 「烏は主を選ばない」「黄金の烏」 (いずれも文藝春秋)も出ているようなので、楽しみです。