地下室の手記
「地下室の手記」 ドストエフスキー作 江川卓訳 (新潮文庫) 自意識過剰の元役人が地下室にひきこもり、人間の非合理性を訴えた記録です。 ドストの大きな転換点となる作品で、このあと「罪と罰」が生まれました。 新潮文庫、古典新訳文庫などから出ています。どちらも分かりやすいです。 新潮文庫の江川訳は名訳。2013年に改版が出て、活字が読みやすくなりました。 地下室の手記 (新潮文庫)作者:...
View Article「国際メディア情報戦」「オーケストラと指揮者」「真面目な人は長生きする」「語られざる中国の結末」=読み終わった本(2014.11)
「読み終わった本」リスト(忘備録)、2014年11月分です。 ▼読み終わった本 *「国際メディア情報戦」 高木徹・著、講談社現代新書 国際メディア情報戦作者: 高木 徹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/01/17メディア: 新書 著者はNHKのドキュメンタリー番組プロデューサー。...
View Article辞世その10
我死なば酒屋の庭の桶の下割れて雫の漏りやせんもし 喜太郎醒安(きたろうさめやす) 私が好きな著作家の一人である小泉武生夫さんは、酒造家に生まれ、発酵の専門家であり、不思議な食べ物、未知の食べ物、世界の食べ物についての著作が多い。 冒頭の辞世は、その小泉武夫さんの著書の中のひとつである『酒肴奇譚』(中央文庫)から孫引きした。...
View ArticlePR: 地震や津波 いざそのとき、身を守るために!-政府広報
「緊急地震速報」や「津波警報」を見聞きしたとき、身を守るためとるべき行動をご紹介 Ads by Trend Match
View Article書評サイトKirkus Reviewsが選ぶ2014Best Misteries and Thrillers(その1)
書評サイトKirkus Reviewsはthe Best Books of 2014を発表した。沢山部門があるがBest Mysteries and Thrillersは16作品あるので3回に分けて紹介しよう。 • Bird Box, by Josh Malerman Bird Box - Schliesse deine Augen作者: Josh Malerman出版社/メーカー:...
View Article第四百十話_short オーディナリー・ライフ
小説を書いてみようと思いついたものの、いったいどのような題材で書けばいいのだろうと悩んだ。とりたたて小説にしたいようなネタを持っているわけでもないし、未曾有な体験があるわけでもない。そんな私がいったい何をかいたらいいのだろう? そう考えあぐねているときに、とある小説創作指南本に書かれていることに引き付けられた。...
View Article倉田喜弘編岩波文庫版「江戸端唄集」を読んで
照る日曇る日第739回 &遥かな昔遠い所で第86回 この本をパラパラ手にとっていたら、夭折した近藤さんのことを思い出した。 昔リーマン稼業をやっていたころ同じ課に近藤さんという若い女性がいて、宴会なんかの余興で三味線もないのになんとかかんとかサノサなどと唄っていたが、それが思いがけず普段とはトーンの違う渋い喉声で、きっと子供のころから小唄なんかを嗜んでいたのだろうが、色っぽくてカッコ良かった。...
View Article増税が国を滅ぼす 保守派が語るアメリカ経済史(再)
この本については、過去取り上げて、ブログの右脇にもずっと載せているけど、マジでホント、いい加減、日本国民は、財務省主導による「増税しないと国が滅びる」キャンペーンの嘘に気がつかないとイカンだろ。 日本は既に、かなりの増税国家であり、おそらく今の財務省×自民党の組み合わせであれば、国家財政はいくら税金があっても足りない状態が続くでしょう。 あっちからこっちから税金を取れるだけ取っている。...
View Article城壁なき都市文明
増田悦佐『城壁なき都市文明 日本の世紀が始まる』(NTT出版) この本のカバーに 山口晃画伯の絵が使われています。 本の紹介はこちらをご覧ください。 ⇒ http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100002327 城壁なき都市文明 日本の世紀が始まる作者: 増田 悦佐出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2014/11/26メディア:...
View Article『いまさら人に聞けない「理科」の疑問』
『いまさら人に聞けない「理科」の疑問』 サイエンスペディアの会 2008/02 著者は科学ライターを中心とするグループ。 身近な科学の謎を解説する本。 薄いグラスよりも厚いグラスの方が熱湯で割れやすい。ガラスは熱伝導率が悪いため、厚いと一部分だけ膨張する。 トマトケチャップは液体でも固体でもなく、チキソトロピー。ゾルにもゲルにもなれるものをいう。マヨネーズや歯磨き粉もこの範疇。...
View Article本を通じてつながるを楽しもう 「Book For Two」
こんにちは、CSR担当のマツです。 12月になると一気にクリスマス気分が高まってきますね スターバックスにとって12月は、本を通じて嬉しいつながりがたくさん生まれる季節でもあります。そう、『Book For Two』がはじまるからです 『Book For Two』...
View Articleゼファニヤ書 3章1~13節
<イスラエルの残りの者は不正を行わず、偽りを語らない。その口に、欺く舌は見いだされない。彼らは養われて憩い、彼らを脅かす者はない。(13節)> 今日の箇所は「エルサレムの罪と贖い」と題され「災いだ、反逆と汚れに満ちた暴虐の都は。この都は神の声を聞かず、戒めを受け入れなかった。主に信頼せず、神に近づこうとしなかった。」と厳しい言葉で書き出される。...
View Article『彼のなかにはだれもいなかった』
本日、これまでのところ、当該ブログのどの記事がアクセスされているものか「アクセス解析」を見ていたら、 鹿島茂さんのコラム「引用句辞典」から引用した《「本と読書」だけが与えることのできる力》 http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2008-12-15-2 に、目が留まった。...
View Article線形代数がわかる (ファーストブック)
大学の基礎数学でやった「線形代数」を対話形式で優しく解説。 序章 ベクトルのわかりやすい例、ある地点の風向きを矢印で、風速をその長さで表したもの。数値よりわかりやすい。 行列が役に立つのは連立方程式、1次や2次なら中学の方法で解けるが、変数が10個や100個だと行列を使ってコンピュータにやらせることになる。コンピュータが微分方程式を解くときには、問題を連立方程式で解くように書きなおすことが多い。...
View Article本「嫌われる勇気」
電車に乗るときに、少しずつ読み進めていた本。 今日やっと読み終えました。 嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え作者: 岸見 一郎出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2013/12/13メディア: 単行本(ソフトカバー) なるほど~。 こうゆう考え方もあるのですね! 同じことを経験するにも、とらえ方一つで幸福感は違ってくるかもしれませんね。...
View Article旅先で本を買う
未来探偵アドのネジれた事件簿 [ 森川智喜 ]ショップ: 楽天ブックス価格: 723 円 旅行先で買いました。 普段めったに旅行などしないのですが「旅に出たら町中のこじんまりとした本屋にふらっと入って、その旅ならではの本を買って読みながら旅したいな~」などと夢ばかりふくらませています。...
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