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日本経済を創造的に破壊せよ

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DSC_0037.JPG 【日本経済を創造的に破壊せよ/伊藤元重/13年3月初版】 東大大学院の経済学教授で、安倍政権の経済再生諮問会議員。三橋貴明に「狼は来るのセンセ」と嘲笑 されている人。片方だけの意見では公平を欠くし、新刊山積みされてたので一度読んでみようと。 ・デフレ克服は喫緊の課題 ・市場の信頼を失えば国債暴落は現実化する ・消費税引上げは不可避 ・TPPへの参加は必須 ・急成長するアジアを内需に取り込め ・民間投資を促す規制緩和こそ成長の鍵 まぁ一言でいえば新自由主義者で、公務員だから増税主義者。(国家破産=公務員破産を避けたい) 国債暴落の説明は、吉田繁治のように具体的じゃなくて、とても観念的で説得力にかけます。破綻後の 風景がまったく見えてこない。消費税が欧州の国は20%ぐらいだけど日本は5%で上げシロがある。 だからまだ、日本の国債は破綻してない。との事です。 TPPに関しては、保護主義で繁栄した国はない。と言い切っています。おお~カッコいい。 そういえば世界の叡智ノームチョムスキーは以下のように語っています。 「アメリカが19世紀に発展を遂げたのは、より優れた英国製品の流入を制御すべく、世界一高い保護  関税をかけていたから。先進国はみなこのように発展した」 一度、世界最高の論客と言われるチョムスキーと、じっくり対談をされてはいかがでしょうか。 増税に関して。中国の国務院と世銀が共同でつくった2030年ビジョンには、人民元の自由化と戸籍 制度の改善が書かれているそうです。足元は簡単にできないけど、将来を見据えると答えはひとつしか ない。同じように日本の消費増税も、団塊の世代が後期高齢者になる2025年までには上げるしかない。 やるなら今だ。景気条項で消費増税が先送りにならないことを願っていると。 いや、中国と同じで今はタイミングじゃないと思うのですが。増税すると税収は落ちます。 目的は、増税ではなく、増収だと思うのですが…。 この本のタイトルの意味が伝わってきました。僕は破壊されたくない。スマイルカーブの上流と下流は 伸びるかもしれないけど、多くの中間層(僕たち)は没落します。センセはそれでいいかもしれない。 だけど僕は嫌です。 以下にその他の読書メモを。 <TPPとシェールガス> 米国やカナダではシェールガスの開発が進み、天然ガスの価格は日本が中東などから購入している価格の 何分の一にもなるような低価格である。当然、日本も米国のシェールガスを輸入し、シェールガスの投資 プロジェクトに参加することが期待される。しかし米国は、自由貿易協定や経済連携協定を結んでいない 国とはシェールガスの取引はしない、という話が漏れ伝わってくる。 ⇒センセ、これ重要な話なんですが、どこから漏れ伝わってきたのでしょうか?  もう地理的なメリットがある、ロシアからの購入でいいような気がします。 <サムソンの強さ> 日本のある家電メーカーのトップが言っていた。「なぜサムスンが強いのか徹底的に調べた。いろいろ 細かい要因もあるが、最も大きな要因は驚くほど単純だった。ようするにサムスンの人件費は我々の半分 以下だったのだ」一人当たりGDPが2万2424ドルの韓国の企業が、4万5553ドルの日本企業 よりも人件費が圧倒的に安いのは当然だ。 <グラビティモデル> 距離が近い国の間の貿易額の方が、距離が遠い国の間の貿易額よりも大きくなる傾向が強い。そして大きな 国の間の貿易額の方が、小さな国の貿易額より大きい。物理学の引力の法則、「近いものほど引っ張り合う 力が強くなり、重い物質ほど強く引き合う」を借用した、第一回ノーベル経済学賞受賞者ティンバーゲン の考え方。実によく当てはまるモデルで、国際経済学では基本的な考え方として定着している。 日本は将来に対する悲観論が蔓延しているようだが、それはおかしい。アジアはこれから世界で最も高い 成長を実現するだろう。日本はそのアジアの中にある。 センセ、センセ 何が正しいか間違ってるか、教えて下さい もし僕が生き延びることができれば 時間だけが教えてくれるのかな 38 Specialでティーチャーティーチャー♪

日本経済を創造的に破壊せよ!

日本経済を創造的に破壊せよ!

  • 作者: 伊藤 元重
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2013/03/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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