・淫惑の箱庭/松竹梅 ソーニャ文庫
operettaから発売のドラマCDが、同時発売。 最近、いろんな出版社から出ている、乙女向け官能ファンタジー小説。 これも、そう。 operettaさんのCDを聴きたくて、原作本と一緒に購入した。 先に原作本を読んで、CDを聴こうかなと。 白銀の姫と呼ばれている、アルクシアの第一王女。 そして、生まれた時からの婚約者で、金色の賢者と呼ばれているネブライアの王。 姫をさらう、キニシスの皇帝。 その三人の話。 呼ばれているだけで、特に何の力を持つとか何をするわけじゃない。 魔法なんて、まったく出てこない。 むしろ、ただの人間なので、その名前に押しつぶされそうになる。 うーん、そこのところがもう少しきちんと書かれていたらなぁ。 官能的なシーンばかりで、話としては中身が薄くなってしまった。 こういうのは、エロければ、いいの? そんなんじゃ、何も残らないじゃないのさ。 残念。 そういうシーンを1つ減らし、苦悩を書けばよかったのに。 ルチアーノの苦悩が、どういう風にああなっていったのか、あんまり伝わってこない。 これがこの話の一番のかなめなのに、うーん……。 レオンは、魅力的だった。 不器用で純粋な男が、一人の、惹かれた女性のために、戦い、守る。 彼女の前では、恋心を悟られずに、傲慢で。 CDはどちらとものエンディングがあるという。 私なら、レオンかな。 ★★☆ 関連作はこちら↓↧