第四部「プリュメ通りの牧歌とサン・ドニ通りの叙事詩」。パリはわきたっていた。陰謀がうずまき、共和主義者は“ABC(下層の者)"という秘密結社を作っていた。この混乱の中にあってマリユスは可憐なコゼットとの愛を育てていく。王党派からボナパルチスト、共和派へと立場を変え時の政府に反逆するマリユスは、亡命生活の中で執筆を続ける老大家ユゴーの若き日の姿の投影である。(Amazonより抜粋)最終巻に向けて、話がますます面白くなってきました。次巻が楽しみです。 翻訳が読みにくいのがまた、原書で読んでみたいと思えるのでいいですね。大学では、この物語ではなかったですが、授業はだいたい原書で最初の方だけを読むというパターンばかりでした。文学ではなくて語学を学んでいるのでそれが正しい方法なのかもしれませんが、まず日本語で、その世界観とか、時代とかをドンドン説明してもらえた方が面白かったんじゃないか、そして今のように自然と原書で読みたいと思ったんじゃないかと今さらながら思います。1文ごとの仏文和訳は今も当時も好きにはなれません。 私は、本を読まない人に読書を薦めたりしないし、本を読む人に特定の本を薦めることも、好みも違うだろうからと思うのでほとんどしませんが、その時読んでる本について熱く語ってしまうことは良くあります。好きなものを熱く語るのを聞いてる方は、自分が興味がないことでもそれなりに面白いだろうと思うし、それでそれを試してみようと思うこともあるだろうから、と勝手な理屈を並べて楽しく話させてもらっています。 本を読んだほうがいい、のは確かにそうかもしれないけど、読んだほうがいいから読むのではなくて、読みたいと思うから読むのがいいと思うので、読書自体を薦めることもあまり好みません。でも本を読む人が少なくなって本が売れなくなって、さらに本の値段があがるのはちょっと困るかなぁぁぁ。 ...と、本が売れなくなるのは困るということをさらに言い訳にして、今日も本屋に行ってきます。目をつけてるあの本を今日こそは買ってしまうかも。
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レ・ミゼラブル (4)
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