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Kindle本にするために作成中の『茜の帳』について

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 結局、『茜の帳』は三部構成とすることにしました。

 当ブログで公開中の記事(カテゴリー「萬子媛 - 祐徳稲荷神社」に含まれるもの)を第三部に収録することにしたため、KDPセレクトに登録することはできず、無料キャンペーンはできなくなります。

 無料キャンペーンしないと、なかなかダウンロードしていただけない素人ならではの難しさがありますが、萬子媛に関する記事はブログでも閲覧していただけるようにしておきたいのですね。

  以下は、書き直した「本書について」というまえがきです。

 “創作時期と作品形式から、本書を三部構成と致しました。

 第一部に収めた「茜の帳」は、平成4年1月30日発行の個人誌『ハーモニー 10号』に発表した幻想小説です。「萬子媛抄」は、それの付録としたもので、舞台のモデルとなった祐徳稲荷神社の創建者、萬子媛に関するエッセーです。

 小説「茜の帳」はその後、平成7年3月1日発行の同人誌『くりえいと 創刊号』に掲載していただきました。執筆者一同の後記にわたしは「タンスに仕舞いっぱなしの着物を点検したら、亡くなった母から貰ったものがいくらか傷んでいました。その傷みからうまれた(?)空想を作品にしてみました」と書いています。

 実は、この小説は、神秘主義的傾向を持つわたしの思想を表した一面を持ちます。その一面については、神秘主義に不案内の方々にはこちらから説明しない限り、汲み取っていただくことも、想像していただくこともできないでしょう。勿論、それでも充分なのですが、興味があおりの方々のために、「あとがき」で解説を加えたいと考えました。ここでは、小説に出てくる《着物》をあるものの隠喩として使っているとだけ申しておきましょう。種明かしはお楽しみのあとで、ということに致したいと思います。

 第二部に収録した俳句も前掲の『ハーモニー』に発表したもので、祐徳稲荷神社に参詣したときに詠んだ句です。

 第三部には、ブログ「マダムNの覚書」に2012年から2013年にかけて公開した記事の中から、萬子媛に関するエッセーを収録しました。

 以下は「あとがき」。

「本書について」でお約束した種明かしですが……〔省略〕
「茜の帳」の執筆当時、わたしは 34歳。近代神秘主義の母ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキーによって著された『神智学の鍵』を囓っていました。死後人間はどうなるのだろう、という疑問に対する最も知的な回答をわたしはブラヴァツキーの諸著に見い出したわけでした。……〔省略〕

 齢を重ねたわたしは55歳となりました。神秘主義的な傾向を持ってこの世に誕生したがために神秘主義に惹かれてきたわたしは、その間、まるで神秘主義の授業を受けさせられているかのように、バラエティーに富む体験をすることなりました。

 そして、それには、第三部のエッセーで表白したような、萬子媛に霊的次元でお目にかかるという貴重な体験も含まれるのです。

「茜の帳」を書いているときは、将来自分がそのような体験をするとは想像もしませんでしたが、当時から萬子媛に並々ならぬ惹かれ方をしていたことは、祐徳稲荷神社を舞台のモデルとして「茜の帳」を創作し、「萬子媛抄」というエッセーを書いたことからも、おわかりいただけるかと思います。

 本書『茜の帳』は、結婚後を専業主婦として夫の稼ぎに頼って生きてきたわたしが萬子媛に捧げ得る唯一の供物なのです。

 あとがきで種明かししている部分とそれに関する解説は、ここでは非公開です。価格は300円~400円の間で検討しています。


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