「誰が考えたのか知らんが、あんなもの上から落とすなんてとんでもない!」 アガガが声を荒げた。 「んだんだ。あれを被爆してしまっちゃあ、もうおしめえだ。身体じゅうに染みついて病気になってしまうだ」 ンパパも同じく激しい調子でアガガに同意した。 最近の闘いで敵がはじめたことなのだが、こっちも真似をしてお互いがエライことになっている。いくら戦とはいえ、あんな危険な飛び道具はご免なのだ。やはり人間同士、筋肉と剣で力を競い合うというのが戦の基本ではないのか? ふたりはそう思っているし、他の戦士も同様に思っている。 彼らは倉庫に行き、昨夜作り上げた飛び道具を破棄することにした。 「なぁ、敵にも提案しようではないか。この危険な武器は使用禁止にすることを」 足元に並んでいる木の皮で編んだ袋に糞が詰め込まれた臭くて汚くて危険な武器……原始爆弾と呼んでいるこれを木の上から敵の頭上に落とすことを止めて、川に流してしまおうとみんなで決めたのだった。 了
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第九十七話_short 原始爆弾
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