『精神の生態学』 ベイトソン Readし始めた Ecology of Mind (Ideas) : 精神(観念)の生態学 問いかけがすごい。 「観念はどう相互作用するのか?」 「ある観念を生き続けさせ、別の観念を淘汰する自然選択のようなものがあるのだろうか」 これって、観念のSustainability(持続可能性)ってことでしょ。 私は今まで、進化論の延長線上で、生物の生き残り、経営組織のSuvival(戦略)を考えてきたけれど、 考えてみれば、観念(Idea)の栄枯盛衰、発想の移り変わりを見てきたことにもなる。 それを包括的に携える人の思索を観れるというのはとてもうれしい。 なぜなら、私の好奇心がそちらの彼方へ向かっているから。 「あそびとは何か」を考えているから。 ベイトソンは、”20世紀の最も独創的で学際的な思想家”と言われ、 「文化研究・精神病理学・生物進化論・情報理論・無意識論・芸術論・環境論・・・ 切り離された個ではなく、関係が基本となる思考領域をひとつひとつ覗いていって、 その領域での立場の甘さを検証しながら、長い時間をかけ、 ひとつの思索体系を、素手で築いていった。 そんな冒険者の物語がこの本に潜んでいる」 (役者から P2) 横断的・総合的・包括的、 物事を探求すればするほど、それ単体ではいられない。 当然周辺領域と関係し、専門性を追求することはそれら周辺領域との関係性を考えざるをえない。 むしろ、そのことを言えることが専門家なのかもしれないと思う。 たこつぼ型専門性とは、まったく正反対の発想になってくる。 関係性が大事と。 私も、ベイトソンとともに、 「科学と哲学の基本原理から演繹的に導き出した知識を 仮説と照合して」P22 いきたいと思う。
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