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おなべふこどもしんりょうじょ

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おなべふこどもしんりょうじょ わらべうたの「おなべふ」より (日本傑作絵本シリーズ)

おなべふこどもしんりょうじょ わらべうたの「おなべふ」より (日本傑作絵本シリーズ)

  • 作者: やぎゅう げんいちろう
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2013/02/06
  • メディア: 単行本
「おなべふ」って遊び、ご存知ですか? 私は小さいときから、姉とこれで遊んでいたので、ものすごくなじみがあるんです。 「お・な・べ・ふ・お・な・べ・ふ・お、おりこう!」…と言った時に、 姉の顔に、くすぐったそうな笑いが広がるのを見るのが好きでした。 「おなべふ」を知らない方のために、ちょっと説明しますが、 これは一種の「占い」のような遊びです。 相手に腕を片方、自分の方に突き出してもらって、 相手の手首から、ひじの内側までを、自分の両手の親指を交互に使って 「お・な・べ・ふ・お・な・べ・ふ」と一音ずつ唱えながら測っていきます。 最後に、親指がひじの内側のラインを押さえた時に 「お」「な」「べ」「ふ」のどの音の番になっているか…ということで 結果が出ます。 「お」→おりこう、 「な」→なきむし、 「べ」→べんきょうか、 「ふ」→ふりょう、 という感じです。 親指を使って「測る」というのがわかりにくいかな? まず、相手に、手のひらが上向きになるようにして、腕を出してもらいます。 その状態で、自分は片手で相手の手首を摑みます。 自分の親指を、相手の手首のラインに重ねるようにして、ここで「お」と言います。 そして、「な」と言いながら、 自分のもう片方の手で、更に相手の腕を持ちます。 この時、さっき手首に重ねた自分の親指に、 新しい手の親指を、くっつけるようにします。 自分から見ると、「最初の手の親指の上」に「次の手の親指」がくっついて 両手で相手の腕をつかんでいる感じ。 2番目の手の親指は、右手の親指よりも「相手の肘に近い側」になりますよね。 次は、最初の手を離して、 「べ」と言いながら、さっきの「な」の親指の上にくっつけるように相手の腕を握り、 次は「ふ」と言いながら、もう片方の手で同じようにして… 「お・な・べ・ふ・お・な・べ・ふ」と言いながら、 自分の親指の太さを単位にして、相手の手首から肘までを測っていくような動作です。 そして、とうとう親指が「肘の内側のライン」に到達した時、 唱える言葉は、「お」「な」「べ」「ふ」のどれになるのか? その結果を元に、相手の性格(?)を占う、という遊びです。 皆さん、わかりましたか〜? わからなかった方、ごめんなさいね。 さて、余計な説明が長くなってしまいましたが、 この『おなべふこどもしんりょうじょ』は、「おなべふ」遊びをテーマにした 愉快な絵本です。 絵本の内容を知りたい方は、次へどうぞ!(もう、読むの疲れちゃったかな…?) この絵本の著者、柳生弦一郎さんの作る絵本は、 とびきり自由な絵と、枠にはまらない自由なことばで、 子どもたちに愉快に語りかけてくる作品ばかりです。 この『おなべふこどもしんりょうじょ』は、 お医者さんの「おなべふせんせい」が 来院した子どもたちに「おなべふけんさ」をして、 どんな薬を出すか決めるという、大変ユニークな診療所です。 最初に登場するのは、受付の「なべしま のぶえ」さんです。  はーい みなさん こんにちは  わたしは、このしんりょうじょで  うけつけをやっている  なべしま のぶえです  のぶちゃんでーす なぜか知りませんが、ここを読むだけで、 聞いている子どもたちが、どっと笑うんですよね。 伸び伸びと描かれたのぶえさんの絵と、 赤いサインペンで書かれた書き文字の 自由さ加減が、おかしいんでしょうか。 あっ、今気がつきましたが、のぶえさんの髪の毛に、 「の」っていう字のピン留めがついてる〜。 最初に診察を受けるのは、元気そうな男の子の 「なかむら じん」くん。 頭に怪我をして、以前に受診したようですが、 もう半分治っています。 おじいちゃんの「おなべふせんせい」は、 お薬がいるかどうか、じんくんの腕で「おなべふけんさ」をやりました。 ここで、図解つきで「おなべふけんさ」(つまり、おなべふ遊び)の様子が 描かれます。 おなべふせんせいの親指は「な」でゴールし、 「な ー なんじゃもんじゃ」 という結果が出ました。 「おまじないのおくすり」が出ることになり、 「なんじゃもんじゃ なんじゃもんじゃ」と2回言ってから寝てください、 ということになりました。 まあ、こんな感じで、何人かの子どもたちが診察を受けて、 「お ー おでまるくろちゃん」になって、おでこに薬を塗ってもらったり、 「お ― おおもりてんこもり」になって、大盛りのうどんをご馳走になったり… そんな楽しい「おなべふこどもしんりょうじょ」なのです。 三男のリクエストで、2年生のクラスで読みましたが、ちょっと長かったみたい。 しかも、裏表紙に書かれていた文章を読み忘れるというミスもしてしまい、 ちょっと失敗だったかな…。 この絵本は、たくさんの子どもたちの前で読むよりは、 子どもと一対一で読んだ方が、より楽しめそうな気がします。 もちろん、「おなべふけんさ」も子どもと一緒にやりながら、ね!

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