あらすじ
無頼の生活に明け暮れた太宰自身の苦悩を描く内的自叙伝『人間失格』。家族の幸福を願いながら、自らの手で崩壊させる苦悩を描いた絶筆『桜桃』を収録。
(amazonより)
25歳にして初めて教科書以外で読んだ日本文学です。
(読んだ当時は25歳でした)
重苦しくて、苦悩ばかりをグダグダかいている退屈な本なのだろうと思っていましたが読んでみてその印象は勝手な思いこみだったんだなぁと気づきました。
感情部分も良い意味で淡泊に書かれていて好印象でした。
哲学的かつ回りくどい思想家的な言い回しが多いですが、
その書き方が逆にツボでした。
読んだ後不思議な感覚を味わえる本だったと思いました。
月並みな言葉ですが、なんでも「日本文学だから重苦しい」なんて思い込みを持ってはダメですね。