図書館で借りた"New Year's Eve Concert 1992(Berliner Philharmoniker, Claudio Abbado)"に"Till Eulenspiegels Lustige Streiche"(ティル・オイレンシュピーゲルのゆかいないたずら)がありました。題のとおり愉快で明るいな曲です。で、息抜きにその元になった物語を絵本で読んでみました。
11のエピソードが収録されています。両開きにすると、左側に文章、右側に絵が描かれている構成になっています。読むだけならさすがにすぐに読んでしまいます。
絵はLisberth Zwerger(リスベート・ツヴェルガー)、オーストリア出身の絵本画家だそうです。絵から受けた印象では、「ゆかいな」なかに「ずるかしこい」ティルの様子が描かれています。こういう絵本の挿絵も、よくよく見ると色々な発見があるのが面白いところで、よくできた作品というのはどこかに謎探しのおもしろさを提供してくれているものだと思います。
たとえば、この絵本の絵は全て額縁のように正方形の枠取りがしてあります。そして全ての絵でことなる枠を使用しています。絵のイメージといえばそれまでですが、寓意的な意味があるのではと思って探ってみるのが面白いのです。
今回は絵本で少数の話でしたが、岩波文庫からも出版されているようなので機会があれば読んでみたいと思います。訳は本書も岩波文庫も阿部謹也ですが、岩波はどのような訳になるのかみてみたいのもあります。
↧
ティル・オイレンシュピーゲルのゆかいないたずら
↧