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拳銃の弾の数当てミステリー【密室に向かって撃て!】

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密室に向かって撃て! (光文社文庫)

密室に向かって撃て! (光文社文庫)

  • 作者: 東川 篤哉
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 文庫
■ヒトコト感想
前作では、名探偵役である鵜飼がそこまで名探偵っぷりをはっきせず、代わりに刑事が推理を展開するという、一風変わったミステリー小説だと思った。それが、本作ではごくまっとうなミステリー小説へと変わっていた。鵜飼だけがすべての謎を解き明かし、最後に自分の推理を展開する。お決まり通り、刑事たちは鵜飼の引き立て役として、間違った推理を披露する。

拳銃の弾丸の数がポイントとなる本作ではあるが、ミステリー的にそこまで不可解な事件という印象はない。登場キャラクターたちが、ユーモアたっぷりな行動と会話をくり広げるので、それが出来事の深刻度をほぼ0にしている。前作で個性的なキャラとして確立されたホームレスが、いきなり殺害されるなどの意外性はある。

■ストーリー

烏賊川市警の失態で持ち逃げされた拳銃が、次々と事件を引き起こす。ホームレス射殺事件、そして名門・十乗寺家の屋敷では、娘・さくらの花婿候補の一人が銃弾に倒れたのだ。花婿候補三人の調査を行っていた“名探偵”鵜飼は、弟子の流平とともに、密室殺人の謎に挑む。ふんだんのギャグに織り込まれた周到な伏線。

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