ここは汚れなき理想郷のはずだった。1000年後の日本。伝説。消える子供たち。著者頂点をきわめる、3年半ぶり書き下ろし長編小説!(Amazonより抜粋)上中下となっている文庫の方で読みました。上巻は辛かったのですが、中下となんとか読めた...という感じです。 世界観は作り込まれていますね。それにはまった人はけっこう楽しめたと思いますが、私は世界観を作るための説明がムダに長いと感じてしまい物語に中々入っていけませんでした。特にバケネズミ等の生物の描写とかが、キモち悪いです。SFというよりホラーですね。人もドンドン死んでいくし。私はホラーだけは絶対に読んだり観たりしないので、この著者がその方面で有名な作品をいくつも書いているのを知りませんでした...。 でも、一番の問題は、主人公の言動が全然理解できないし、バケネズミなどのキャラクターも魅力的じゃなかったことでしょう。やっぱり登場人物に共感できなきゃ。ホラー小説はその辺はあまり重要ではないのでしょうか。 この著者の本は、『硝子のハンマー』でもあまり満足していないようです。あまりタイプの作家さんではないのかなぁ。次回興味を持った作品があったら、購入する前に図書館で借りてこようと思います。
↧
新世界より
↧