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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/04/12
  • メディア: 単行本
多崎つくるは名古屋出身の36歳。 東京の電鉄会社で駅の設計を仕事にしている。 つくるには2つ年上の恋人がいた。 彼女から、つくるには何かわだかまりのようなものを感じると言われる。 実はつくるは大学生のとき、高校時代からずっと仲のよかった友人たちから、ある日突然絶交を言い渡されたことがあった。 理由をたずねると、「自分の胸に聞いてみろ」ということしか聞けなかった。 その友人たちというのは、男ふたりに女ふたりで、全員色のついた名前があった。 つくるを含めた5人は高校当時いつも一緒で、東京の大学に行ったつくるは、名古屋に帰るたび必ず会っていた。 そのメンバーから突然拒絶されたことが、つくるに大きな影響を与えているのではいかと、恋人から言われる。 そこでつくるは、友人たちにそれぞれ会って、過去のいきさつを聞くことにした。 ◇ ◇ ◇ 長さもちょうどよく、昔の村上春樹の小説と比べるとぐっと読みやすいので、すらすらと読めました。 つくるは自分に「色」がないということをコンプレックスに感じていて、友人もほとんどいなくて、結婚にも踏み切れていないようです。 そういうことから、青春小説なのかなという気がしました。 ミステリーぽいところがところどころあるのですが、でも、ミステリーではないので解決しないままになっていて、ミステリーばかり読んでいる者にとっては慣れないところですね。

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