『「ゆとり世代」が職場に来たら読む本』 柘植智幸 2013/09 著者は(株)じんざい社代取。企業での人材育成事業を行う。 「ゆとり世代」をどのように扱えばよいかという本。 ゆとり教育は授業時間を2割、内容を3割カットした。「ゆとり教育は見直された」と報道されているが、時間を5%増やしただけ。現在大卒社会人で一番長い人は中1からゆとり教育を受けた。小1からゆとり教育を受けた(95年生まれ)”純粋ゆとり世代”が社会人になるのはこれから。 26歳以下の若者は英語の筆記体が読み書きできない。学校では習っていない。 ゆとり世代の評価基準は、努力の有無。結果がよくても努力をしなければ評価されない、結果が悪くても努力すれば評価されるという基準の教育を受けて育っている。 大学が基礎学力を教えているように、企業も入社3年間は基礎的なビジネス力やモラルを教える期間と考える必要がある。 ゆとり世代に足りない心構えは、①自立・自責の考え方 ②会社は「お金儲けの筋肉の訓練所である」の考え方 ③会社には期待値があること ④「教えられ上手を目指せ」という考え方。 ゆとり世代は報告・連絡・相談が苦手。上司が場を設定してあげることが大切。環境依存型人間なのだという。 推理力、洞察力が弱い。「普通だったらこうするだろう」と上司が考えるのは禁物。 チームとしての連帯感や達成感を経験していないので、正社員でありながら派遣かバイトのような発想・責任感を持っている。 目上の人との会話経験が少ないため、ついタメ口になってしまう。本人に悪気はない。平等意識が違う方向を向いていて、先輩を使い走りにさせることを悪いことと思っていない。
↧