島にUターンして1年になる。住んでみてわかったが、雨の日は、梅雨を除けば数えるほどしかなかった。これでは水不足になると思うがそんなことは一切問題になっていない。役場は水道を本州の山奥から引いている。設備に金をかけた。だから水道代が高い。ウチではふだんから節水している。 問題は台風だ。来てほしくない。台風さえなかったら、空気はうまいし、気候温暖だし、こんな良いところはないと思う。 周防大島は自然いっぱいのところだから、トンビ、カラス、サギをはじめ多くの鳥や野良猫、タヌキなどの小動物が多い。ここでは人間が一番エライのだと感じさせてくれる。鳥や動物たちは人間が近づくと逃げる。うるさく鳴いていたカラスも人間が姿を見せると飛んで逃げる。人間を中心に地球が回っているということを感じさせてくれる。 ところが唯一勝てないものが大自然の力だ。だから、ここに住んでいる人たちは大自然に畏怖の念を抱きながら生きている。大自然のもとでは、人間なんてちっぽけなものだと思い知らされる。人間のイサカイなんぞは小さなもんだとみんな知っている。だからつまらんイサカイはない。
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