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キラキラ星

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キラキラ星 (角川文庫)

キラキラ星 (角川文庫)

  • 作者: 群 ようこ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1999/02
  • メディア: 文庫
北 杜夫さんの「マンボウ 最後の大バクチ」に出てきた 新潮社の辣腕編集者、「猛獣使い」ことペコちゃんと 彼女のパートナーであるハードボイルド作家をモデルに書かれた本です。 調べてみたところ、このハードボイルド作家は白川 道さんで、 ペコちゃんは新潮社で現在「新潮社」出版部部長を担当されておられる、 中瀬 ゆかりさんのようです。 「マンボウ 最後の大バクチ」で、北さんが何度もこの本を登場させ、 ペコちゃんに「本当の話なの?」と確認していたので 気になって読んでみました。群 ようこさんの本を読むのは久しぶりです。 編集者の嶋田 ひかりは 31 歳バツイチ。 声が大きく明るい女性で、仕事はできるけれど、何故か男とは長続きしませんでした。 そんな彼女が、ある出版社のパーティで、ハードボイルド作家の緑川 郷に出会います。 刑務所に入ったこともある強面の緑川を、最初は遠くから眺めていたひかりでしたが 彼の屈託ない明るい笑い声に惹かれ、流れで同棲することになりました。 ところが、彼のことを深く知っていくうちに、 緑川がとんでもないギャンブラーであることが判明します。 競輪、麻雀、競馬・・・。勝つときは派手に勝つけれど、負けるときも派手。 2 人で数千万円の年収があるのに、借金が雪だるま式に膨らんでいくのでした。 読みやすい小説で、数時間であっという間に読んでしまいました。 この後まだ、他の本が読める余力があったほどです。 読んでみて思ったのは、恋愛と結婚はよく分からない、ということです。 冷静に考えたら、こんなギャンブラーやめておけ、と思うのですが 実際こんな人が身近にいたら、人生オモロイので、付き合ってしまうかもしれません。 私にしたって、傍から見たらなんでこんな夫と一緒にいるのか分からない と思われているかもしれないので、 男女が一緒にいる理由って、ホント、何なのだろう?と改めて分からなくなりました。 他のことなら、いろいろと理屈で考えられるのですが 人間関係だけは、本当にダメ。理屈とか理論とかが通用しません。 ギャンブルに狂うダメな作家と、自身もギャンブル好きなのに、 彼の負け方に驚愕し、やきもきしながら彼を見守るパートナー。お似合いです。 Amazon のレビューでも、星 5 つがついています。 自分のことじゃなければ、微笑ましく見守っていける、 人間だもの、そういうこともあるよね、と思っていられるお話です。

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