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「日本バブル」は天恵か、断末魔かー

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ーーー<今日ご紹介する本>-------

インテリジェンスのプロが書いた日本経済復活のシナリオ

インテリジェンスのプロが書いた日本経済復活のシナリオ

  • 作者: 原田 武夫
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2013/07/26
  • メディア: 単行本


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日本はネギを背負ったカモである



この著者の本を読んで初めて知った。
米欧のエスタブリッシュメントたちは平然とうそをつくらしい。

それはnoble lie(高貴な嘘)と呼ばれ、
「自分たちが利益を得るのは絶対的な善である以上、
今目の前にいる人を騙し、その富を奪い去っても良い」
という考えなのだそうだ。

欧米では、その「高貴な嘘」に騙されないための教養、
情報リテラシーを子どもの頃から身に付けるよう
教育されているそうだが、日本の文化はそうではない。
他人に言われた事はまず聞き、ほとんどの場合、疑うことをしない。

だからこそ、マーケットで闊歩する米欧のハゲタカファンドにとて、
日本は御しやすいカモになってしまう。

莫大な富を持ちながら、疑うことを知らず、マスメディアで
意図的に流す「高貴な嘘」のとおり投資を繰り返してくれるからだ。
まさに「入れ食い」状態である。

本書では、このままでは日本は、
バブルへと誘導されたあとデフォルトへと追い込まれるという。

そのための「仕掛け」はすでに始まっている。

たとえば「中東有事」が起こったらどうなるか?
我が国は中東地域における原油供給に極めて依存度が高い。
しかし先進国マーケットの中ではイスラム・テロに巻き込まれる可能性が
相対的に少ないため、有事の際には我が国へマネーが怒涛の勢いで流れ込んでくる。

その結果、「原油急騰」と「急激な円高」で我が国の株式は大暴落となる。

そうすると、巨額の内部留保を積み上げた国内の大手企業は
次々と海外ファンドの手に落ち、日本人の資産は国外へ流出してしまう。
米欧がターゲットにしているのは、他でもない、我が国日本なのだ。


日本は「生きるか、死ぬか」の岐路に立たされている。


今日本人がすべきことは何か?

明確な国家戦略なき「国防軍」の創設か?
目先の利益を追うためだけの「国防セクター」の充実か?

すぐそこに迫る「世界史の大転換」に無自覚でいたのでは、
アメリカや中国、そしてイギリスにいいように揺さぶられ、
最後は処刑されるだけである。

国内では「憲法改正」の論議が起こるなど
にわかにキナ臭くなってきたが、
本書が光り輝く突破口として指し示すのは
「金融立国」という選択肢である。


世界中から大量に集まるマネーという千載一遇の天恵を用いて
「戦わずして勝つ」体制を整える手順を本書では示している。

これこそが、平和を何よりも大切にする日本人の性質にあった、
「経済復活のためのシナリオ」なのではないだろうか?

そのためには、海外勢が流す「高貴な嘘」やマスメディアのバイアスに
目隠しをされていてはいけない。

私たち自身が目覚め、日本の未来を
正しい方向へ導いていかねばならないのだ。



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