全18巻+外伝2冊。
ノベルス版(ノベルズ?どっちが正しいのかいまいち不明・・)で読んだり文庫版で読んだりしました。
ファンタジーですが、時々まるで歴史小説を読んでいるような気分になりました。
リィの故郷や能力、魔法街とかについては違いますが、デルフィニアをめぐる戦いや政治の駆け引きとかが。
そして、真理をついているなと思うことがたびたび。心情だったり、民衆の心理だったり、世の理だったり。
第1巻を読んで、名前がほとんど出てこないのは特徴的だなと思いました。ほぼリィとウォルしか出てきていないせいか、「少女」と「男」ばっかり。読み進めていっても、団長だったり独騎長だったり、他の呼び名で語られることが多いなと。
登場人物が、みんな個性的で魅力的。
シェラが特に好きかも。刺客としての腕も優れていながら、侍女としての仕事も何でもこなす。そんなところとか。
そして、里の存在意義を考え、リィに惹かれるところとか。
ウォルもなかなか。王冠に執着しない王様。だからこそ見事に治めている気もします。
みんな優秀な人たちばかりで、負ける心配がありません。だから、結果が気になるというより、経緯が気になるのです。
冒頭の部分は気になりつつも、どうかかわってくるのだろうと思っていたら、後半になってやっとわかってきました。リィの故郷や相棒のルウ。
茅田砂胡さんの他の作品も読んでみようかなと思いつつも、ちょっと二の足を踏んでいます。この作品のほうが好きそうな予感がするので・・。