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はきものをそろえる 世界一かんたんな成功法則

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 前半は成功小説のようになっていて、現代でなんとなく仕事をし、ミスばかりばかりしては言い訳を繰り返す俊男、部屋も荒れ放題だし、机の上も荒れ放題。  ある夜洗濯も間に合わずパジャマもなくて旅館の浴衣にビニールひもを巻いて寝ていたら、夜中に江戸時代にタイムスリップ。そこで紙草子屋に世話になることになる。  江戸では6歳までに身の回りのことをできるようにしつけられること、掃除や履物をそろえることがしつけのきほんであることを学ぶ。自分の足元もちゃんとできないようじゃ一人前にはなれないと。実際履物をそろえると、ちゃんとしていないことがみえてきて、ちゃんとしていることが気持ちいいと心が変化するようになったのだ。  笑顔でお客に元気よくあいさつし、商品をすすめたりできるようになったころ、現代にもどり自分に変化を起こすことを決意。うまく戻ることができる。  現代に戻った俊男はまず自分の部屋を掃除して、客先でも言い訳せずきちんと謝罪し、怖いとばかり思っていた客先の課長の思いがけない心遣いにふれるのだった。  履物を揃えることで、心の変化がおきて、見えていなかったものがみえるようになったんだね。  後半は解説というか、普通のビジネス本です。  著者は本屋さんなのですが、ご縁から生まれる成功法則を唱えていて、本によるご縁を推奨?している人。 「却下照顧」という禅の思想をもとに長野県千曲川のほとりの円福寺の和尚がわかりやすくつくったのが、「はきものをそろえる」詩。    履物を揃えることで「足元をよくみる」という意味。今与えられたことをしっかりやるということ。  人間の脳には作業興奮という特性がある。やる気はだすのではなく、やるからやる気がでるのだ。そういう意味でも履物を揃えることはよいことだ。小さなことですぐできて、だれでも始められるが、やがて他の場所がきちんとしていないことに気が付いて、いろんなことに取り組んでやる気がでるようになる。  同じことを継続すると脳の直観力が鍛えられる。直観力は脳が活性化するとでてくる。毎日の積み重ねで磨かれるものである。他人は変えられないが、自分は変えられる  なにかするときには次につながる行動をしよう。それが成功のコツ。著者は本屋なので、お客さんが何を考え、買っていったものをどう使うか考えているという。うまくいかないのはちょっとした勘違いや感覚のずれ。その気になる努力を日々していこう。毎日同じでつまらないではなく、毎日同じでもよい行動を継続しよう。  小さな良いことをするのは他人のためではなく、自分のため、他人のはきものをそろえるという小さなことで気分がよくなれるならやらない手はない。作業興奮でどんどん自分がうれしくなっていく。人間には返報性の法則があるので、気持ちよくしていると相手からも気持ちよいものがかえってくる。愚痴しか言わない人は悪い影響を与える人。本当はみんなよくなりたいと思っている。まずあなたからよくなろう。  朝の自分の心の持ち方は大切。このわずかな差が積み重なって差が大きくなっていく。履物をそろえて乱れた心をリセットして気持ちよくでかけよう。  人間の潜在意識は毎日みているものに影響される。潜在意識は運気を左右する。眼に入るものに気を付けよう。テレビなんかは悲劇の垂れ流しが多いから、いつまでも見ているのはやめたほうがいい。  人を受け入れることは、違いを認めること  江戸時代には稼ぎと仕事は違った、生活のためにするのが稼ぎ、人のためにやるのが仕事それは3が稼ぎ、7が仕事といわれていて、それで成り立っていた。履物が乱れていたら「だまってそろえてあげる」そうして人のこころもそろう。  履物をそろえることで心を整える。心が整っていると自然と防衛本能が働き、いいものを見極め、危険をさけられる。  いつも楽しんでいる人は感動のパイプを磨いている。小さなことに感動できる習慣をつけておこう。はきものをそろえることで小さなことに目が行くようになる。そうして第六感が磨かれる。小さなことに感動できる人は同じ感性の人を引き寄せる。  何事も自然のままにしておけば荒れてすたれてしまう。人の心も同じ、たがやさずに放置すれば荒廃してしまう。江戸商人は心が肥えて人格が磨かれてそれで商売ができるとしていた、心磨きが商売繁盛になるという思想があった。現代もそこに向かうといっていた。いい意味で変化することで、あるとき目に見えない力が働き始める。本を読んだり人と会ったり心がふるえること、心がよろこぶことをしてあげよう。すたれた人でももう一度耕せばいいのである。  本を読んで頭でっかちになって、哲学や道徳にいれあげるのは生きることを考えた時あまり役にたたないし、苦しくなるばっかり。これから皆がよくなっていくことを考えたい。自分の生きている時代から前後100年くらいを考えて生きるべき、親のしてきた悪いことを断ち切り、いいことは後ろ100年くらいまで残す。そういう心構えで今をみるとバランスよく生きられる。1年前のあなたの悩みを鮮明にいえないでしょ。時間にはそれくらいの力がある。  みなよくなりたいと思っているのだから、その一歩をあなたから。履物をそろえて、足元をみて、感性を磨いて心を磨いて、そうすれば楽しいし、仕事もうまくいくし、商売繁盛で儲かるよ。人生変わります。  暦は毎日を忙しくするためにうまれた。  心が暇だと「自分の存在意義」や「生きる目的」を失ってしまうから。そして不安やねたみ、そねみが心に忍び寄るから。  感動や感謝で心が忙しいことを実感してこれからもそうやって生きていくんだと宣言するための道具。  心が暇な社会は争い事や足引っ張りあいが多い社会。豊かな社会は身体と一緒に心も忙しくしている人がいっぱいいる。協力しあい感謝しあいどんどん豊かになっていく。はきものを揃えるのは心を暇にしないために今すぐできる行動。  人生の変化はあるとき突然おこるのではなく、すこしずついろんな要素を巻き込みながら動いていって、時期が来ると顕在意識で把握できる次元まであらわれてくるということ。  小さな履物を揃えるという行為がやがて大きな変化をもたらす。三日坊主でもいいのでやりましょう。きづいたときにやることで人生が豊かに変わっていきます。

はきものをそろえる 世界一かんたんな成功法則

はきものをそろえる 世界一かんたんな成功法則

  • 作者: 清水 克衛
  • 出版社/メーカー: 総合法令出版
  • 発売日: 2008/10/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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