「北陸紀行 日本の心 現代日本写真全集 11」 柳沢信著
集英社 1981年09月21日刊 4,800円
著者は1980年から81年にかけてこの本のために6回の撮影行をしている。35mmカメラによる全カラー作品。全体としては暗い印象の写真が多い。北陸紀行によせてとして、水上勉、加賀乙彦、宇野重吉他が寄稿している。水上勉の「新しい宗教国、若狭」から一部を引用させてもらう。「日本で一番数多い原発が若狭に集中したといわれているのだが、昔日の仏教国は、文明の火壺を抱いた先進国に一変したといえよう。 ・・・ ささやかれる原発の不幸な事故が起きた場合、死の火壺の饗宴に地獄を這う民衆を見守るのは、人間でなく古寺の観音群であることはもはやたしかである」。
第9回配本。
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