12:17:31 yotte 09/17/2013
ドングリと奥さん
不愉快な身なりのひとが
質問をだし
だれも答えようとしないので
声と木ははじまって
そのままドングリを落としました
あらしはまだ去りません
向こうを触り
明日をよぎります
あなたは答えを知りもしなかったのに
声と木にだして云ってしまった
東京霊園に行くと
ドングリが落ちていた
ドングリ色もあれば
ドングリ色でないものもある
坊さんが法要を終えて
あたしたちのお参りしている墓の入り口に
アウディを停めっぱなしにしていたことに
やっと気づいて
あ こりゃどうも
と云って
去っていった
奇麗な夕陽にゃ濁点がありません
集まってシャツや
地にはう虹と
手ごろな居酒屋を探していますとも
指も
手首のそとがわも
腕のとても細いところも
流れている皮膚も
痺れて痺れてつめたい柔らかなピノキオです
屋根のように
ドングリにも
落ちる理由があるのです
不愉快な身なりのひとは
ドングリのことを
奥さんに云いました