だいぶ前から、資格試験を受けることがブームになっていますよね。
かくいう私も、根っからの学習好き。
とにかく「知らないことを知る」というプロセスにワクワクするタイプの
人間なので、結果を考えずに「なんとなく面白そうだから」という理由で
学習を始めてしまうこともしばしばです。
ですが、このままでは単なる「資格マニア」になってしまうと気づき、
「学んだことを即お金に変える仕組み」を考えていたところ、
この本の背表紙に目が釘付けになりました。
私のように資格の勉強が好きというタイプは、
とにかくあれもこれもと、資格をとることに熱中し、
インプットだけに始終してしまうことになりがち。
この本ではアウトプットの方法を工夫し
「今ある資格で稼ぐ仕組みづくり」のヒントを教えてくれます。
勉強が時間とお金を費やす投資ならば、当然その費用を
回収しなければなりません。
会社が求めているものを提供するにせよ、
独立して自力で価値を生み出すにせよ、大切なことは
「お客さんから感謝されること」。
稼ぎを得るには、「誰かの役にたつ」以外にはありえないのです。
何かの勉強を始める際には、
「何を学べば誰の役にたち、感謝してもらえるか」という点から
発想しなければ、単なる勉強オタクで終わってしまうかもしれません。
勉強しながら同時にアウトプットせよ!
稼ぐためには「アウトプット」を工夫する必要があります。
勉強したことをアウトプットする、という行為は、
すでに資格をとった人が行うイメージが強いですよね。
ですが本書で提案しているのは、
学んだ端からどんどん誰かに知識を伝えること。
そうすることで自分の勉強の定着率も高まりますし、
投資の回収まで同時に行うことができるかもしれません。
成功者を例にあげると、
私がよくこのブログで紹介する本田直之さんは、
アメリカ留学中に、生活費と学費を稼ぐため、
MBAで学んだことを活かせないかと考えました。
そして、経営コンサルタントとして、日本の経営者にアドバイスを
することを思いつき対価を得る仕組みを作り上げたのです。
また、この本の著者の藤井孝一さんは、書籍を購入するための
収入を得るために、書評を書いては雑誌社に売り込んでいたそう。
学んできたものを書けば原稿料、印税が入り、話せば講演料、
講師料が入ります。相談に乗ればコンサルティング報酬が入り、
コミュニティを作れば会費収入が入ります。
お金を生み出すキャッシュポイントは、いくらでもあります。
大切な事は、学んだことを
稼ぎを生み出す仕掛けにまで育てることです。
無料相談で人、お金、情報を引き寄せる
勉強をして稼ぐ人の多くが、最初は無料で取り組んでいます。
学ぶ側から教える側へ一足飛びに行こうと思っても、
なかなかうまく上がれません。
無料相談のボランティアをしたり、
勉強したノートをPDFにして無料ダウンロードしてもらってもいいし、
ブログやメルマガで発信することもできます。
出版社に企画を持ち込み、原稿を無料で書くという手もあります。
とにかく、無料でいいからアウトプットを始めてしまうことで、
「人脈作り」や「実績作り」、「経験の蓄積」をすることができ
仕事につながるノウハウを磨いていくことができます。
著者は、会社に籍を置きながら、無料相談を2年続けていたそうです。
ですがその間ずっと無収入というわけではなく、
相談は無料でやりながら雑誌に原稿を書いて原稿料をもらったり、
講演の仕事で講演料をもらっていたそうです。
つまり、無料のアウトプットをフロントエンドにし、
バックエンドに本当に売りたい商品を設定していたということ。
まずは無料のアウトプットから始め、
軌道に乗ってきたらバックエンドと繋げて
ステップアップする方法は誰でもすぐに試せそうですね。
学んだことを使わなければリターンを得ることはできない
お金や時間をかけてインプットしたことでも、
その知識は使わずにいるとどんどん忘れてしまいます。
勉強したことを使いこなしていき、
お金をいただけるレベルに仕上げることで、
知識を本当に自分のものにすることができます。
最後に「稼ぐ勉強の極意」として、この本の締めに
書かれていた、すごく素敵な言葉を紹介して
レビューを終わりにしたいと思います。
本書を参考に、学んだことを、誰かのために役立ててください。
そして、できるだけたくさんの「ありがとう」の言葉を集めてください。
そうすれば、後からお金は必ずついてきます。
実は、これこそが「稼ぐ勉強」の極意なのです。
藤井孝一
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