ここ数日、読みたくて置いていた本がたまっていて、その中から選んで読んでいます。
父親文庫から借りてきた「海底二万里」「釈迦物語」を2日で讀みきった。
海底二万里は、まあ、ご存知の方も多いだろうし、父と「どんな話だっけねえ???」と言っていたのがもとで読んだ本だったから、置いておいて、釈迦物語は「中道-その人にとって、0でなく100でなくちょうどいいところ」が大事だと教えてくれた・・・。多分。
で、迷って次に選んだのは「永遠の0」。この本、読みたくて買ったものの、どうも躊躇して手を付けられなかった一冊。
読み始めてから、なんだかずっとうるうるしていたけど、終わりに近づくにつれ、世間で言われるような号泣はなかった。号泣できなかったというか・・・。
私の祖父は二人とも戦争経験者。どちらも大らかで明るい人だったけれど、一人は私の弟が作ったゼロ戦のプラモデルを見て「特攻隊で亡くなった親友を思い出す」と孫の目の前で号泣した人。もう一人はシベリア抑留経験者でした。どちらも戦争について多くを語りませんでした。
そんな祖父が返ってきたときの話を淡々としてくれた両親のことも思い出しました。
小説に出てくる人たちがそんな祖父や両親たちに重なってしまったのかもしれない・・・。身内にさえも語れない苦しみを一生抱えていくのはどれだけつらいんだろうと、そんなことばかり考えてしまいました。
そして、自分がいかに平和で安穏として生きているのを思い知らされたりして。
でも、だからこそ、自分に与えられた時間も幸せも大切にしていきたい。
小説だけでなく、きちんとした資料で、戦争のことを知りたいなあ・・・。