「警視庁公安部・青山望 機密漏洩」 濱嘉之著
文藝春秋社 文春文庫 2013年08月10日刊 680円+税
著者お得意のシリーズ、まるでつい最近あったことについて書いているのかと思うほどリアリティがある。中国、国会議員、ヤクザ、宗教団体、中国関連企業、警察幹部までが複雑に絡んで連続的に発生する事件。
それにしても外国大使館の中で開かれる賭博(カジノ)にカジノ議連の国会議員が出入りする場面があるが、いささか心寒くなる。あくまでも小説だから事実ではないにしても、警察は正義であってほしいし、国会議員は国のために働いてほしいものだ。
調べてみたらカジノ議連は現在135人もの国会議員が参加している。阿部総理や麻生財務相は最高顧問だ。はてさてカジノの合法化は誰の利益になるのだろうか。一般国民でないことだけは確かだが・・・。