■ヒトコト感想
「悼む人」に登場した静人の日記。静人がどんな旅をし、どんな人たちと出会い、何を感じたのか。予想通り、人の死に対する描写が続く。日記形式のため、ひとつひとつは短いのだがインパクトのあるものから、そうでないものまで様々だ。ただ、立て続けに事故や事件で死んだ人の物語を読まされていると、麻痺してしまう。
感情移入しやすいエピソードと、し難いエピソードといった方がよいのかもしれない。それぞれ特殊な状況であることは間違いないが、静人の旅を追い続けるにつれ、死に慣れていくような感覚すらある。他者とのかかわりが希薄かと思われた静人にも、実は深いかかわりを持った人もいたのだと、「悼む人」の静人とは違った印象を持った。
■ストーリー
見知らぬ死者を悼み、全国を放浪する坂築静人。時には拒絶され、理不尽な暴力さえ受けながら、静人の悼みは人々の心に様々な波紋を広げていく。やがて静人に、ある女性との運命的な出会いが訪れる―。毎夜、著者は“静人”となり、心にわきたつものを“日記”に書きとめた。
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「悼む人」に登場した静人の日記。静人がどんな旅をし、どんな人たちと出会い、何を感じたのか。予想通り、人の死に対する描写が続く。日記形式のため、ひとつひとつは短いのだがインパクトのあるものから、そうでないものまで様々だ。ただ、立て続けに事故や事件で死んだ人の物語を読まされていると、麻痺してしまう。
感情移入しやすいエピソードと、し難いエピソードといった方がよいのかもしれない。それぞれ特殊な状況であることは間違いないが、静人の旅を追い続けるにつれ、死に慣れていくような感覚すらある。他者とのかかわりが希薄かと思われた静人にも、実は深いかかわりを持った人もいたのだと、「悼む人」の静人とは違った印象を持った。
■ストーリー
見知らぬ死者を悼み、全国を放浪する坂築静人。時には拒絶され、理不尽な暴力さえ受けながら、静人の悼みは人々の心に様々な波紋を広げていく。やがて静人に、ある女性との運命的な出会いが訪れる―。毎夜、著者は“静人”となり、心にわきたつものを“日記”に書きとめた。
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