将棋のコンピュータソフトとプロ棋士が、5対5の団体戦で戦った「第2回 電王戦」 ニコニコ動画で全戦が中継されていたので、観る将の私は全て観た。 第一戦が行われたのが、2013年の3月23日なので、もう半年前ぐらいになる。 結果から言うと、プロ棋士側からみて、1勝3敗1引き分けで、残念な結果となったが、どの局も熱戦だった。
そんな、「第2回 電王戦」をまとめたのがこの本だ。 今までは、あまり読んだ事がなかったけど、棋士本人による自戦記が、面白かった。 対戦に至る経緯や、どのような準備をしたか、そして実戦の解説が書かれていて、興味深かい。 一方、第三者による観戦記は、あまりコンピューター将棋に詳しくない人が書いているので、今ひとつだった。
プロフラム開発者に、50の質問をするコーナーも面白い。 それにしても、経歴も職業も(無職?)明らかにされていない、ツツカナの一丸さんは、謎の存在だ。
プロ棋士が負け越した事で、プロの権威が落ちてしまうのではないかと心配だったが、この本を読んでみると、勝ち負けより、将棋というゲームの奥深さをあらためて認識させられた。
電王戦は第3回もあるそうなので、今から楽しみです。
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