第四章 記憶
セバス「さてはて・・此れから如何いたしましょうか??」
香「まずはいったん・・城に戻ろう・・これから先の事は其のあとだ!」いつにもなく真剣な顔の香。
レン「城に帰って・・作戦会議だー!!! 母上・・セバス・・さぁー行くぞ!!!」既に二人は居ない?汗
まっちくりぃぃー!!!
数日後・・レン・セバス・香の一行は無事・・・城に辿り着いた。
香「家老・・過労はいるかーあぁああ! 城外の警備体制を強化しろ・・ネズミ一匹見逃すな!」
家老「姫様・・何があったのです?」いつもと雰囲気が??
香「話は後でする・・それから・・私とレンとセバスは地下の秘密部屋に入る・・誰も入れるな!いいな!返事は!!」
家老「はっ・・はい!スグそのように・・・。」あんな姫様を見るのは・・タン様がレン様を連れだした時・・以来か?
あの時の事は・・今思い出しても背筋が凍る・・・。素
三人は城の地下にある・・秘密部屋に向かった! 暗くて長い通路に何重もの扉!!
そして・・その奥に仄かに灯る小部屋があった。
香「さっ・・セバス・レンちゃん・・そこに座って! 作戦会議?の前に・・まずお茶でも飲みましょう!」
険しかった香の表情がやっと・・いつもの優しい顔に戻った。
レン「ところでナゼ・・親父は逃げてばかりいるのだ? タイムマシンが在るんだろ? 未来に先回りしてKKK団なんてぶっとばしてやればいいじやないか?」
セバス「恐らくKKK団によってタイムマシンの時空年代制限が掛けられているのでしょう。自分達より未来に行かれては困りますからな!
タイムマシン時空管理システムの中枢を握っていれば簡単な事。未来は簡単には変えられませんが過去ならある程度の修正は出来ます・・。
ただ・・奴らもタン様を恐れているはず・・なぜならタン様はタイムマシン開発者の血を引くお方です。未来を変えることが出来るとすれば・・それはタン様!
タン様を消す事は・・タイムマシンも消えてしまう可能性が少なからず在るやも知れません? 其れは奴らも望んではいないでしょう。」
私が思うに・・奴らはタン様を消すことは出来ない・・出来るとすれば・・封印して何処かへ飛ばしてしまうほか手が無いのでは?」
レン「・・・・・。ややこしいな? あっ!!そだ・・開発者に会ったらどうだ?開発直前に逢うとか・・ぶぶぶ・・レンちゃん天才!
これで一件落着!ぶぅあぁーはっはっ!!!!!!」自慢顔!!!
セバス「・・・。私も同じ事を考えまして・・此処に来る前に調べてみたのですが??無いのです???開発者の過去が?? 過去データが改ざんされてる様です!
考える事は皆同じようでして。」素
レン「おにょれーえぇぇ!!!KKK団め!!ちょこざいな!!」自慢顔した事を誤魔化している。汗
香「ふふふ・・レンちゃんのお馬鹿さん」自分もさっぱり解からない事をレンをだしにして誤魔化している!笑
江戸時代の城でレン・セバス・香が作戦会議をしている頃・・・・・タンは2013年の日本に居た!!爆
続く!笑
第四章 ・・・2
タンは日本の地方都市に潜伏し・・或るビルの一室で何かに没等していた・・アンドロイド?何かの記憶を調べているようだ!!謎
タンが調べている・・謎の記憶を話す前に・・・二人の天才博士の事を語る方がさきであろう。
ある・・小さな研究所に若く才能ある二人の科学者がいた・・・・・。
コン博士と北問田博士!! 陽気で天才肌のコン博士・・宇宙・生物・自然・医学・・何を取っても卓越した才を発揮した。
現代のレオナルド・ダヴィンチとまで将来を期待されていた人物だ!
そして・・北問田博士・・秀才タイプの努力型だ・・光学系技術・システム・ロボット工学等の才能は並外れたものを持っていた・・
二人は互いに競い合ってきた良きライバルでもあり良き友人でもあった!コンに誘われて・・コンの妻・・リンとも良く食事した。
ただ・・時が経つにつれ・・北問田の心に小さな闇が生まれた。
自分の前には・・いつも・・コンがいる・・いつもいつも・・コツコツと俺のほうが頑張っている・・なのに何故? 俺はあいつの影か?
コンがいる間・・俺には陽は当たらないのか? 俺だって・・何時かきっと誰もが驚く発明をして輝いてやる・・お前よりもっと眩しく・・
そんな・・想いが少しずつ膨らみ始めた・・・・。
そんな二人だったが・・或る時・・タイムマシンを共同で作ろうという話が舞い上がった!! 二人は寝ても覚めても開発に没頭した。
十数年の開発により・・遂に夢のタイムマシンが完成した!! コンが喜び叫んで飛び上がったその時である??
研究所に見知らぬ集団が流れ込んできた・・・その場に何故か・・北問田の姿が消えていた??
コンの前にルードと名乗る男が立ちはだかった。
ルード「コン博士!タイムマシン完成・・オメデトウございます!私も完成する日をまだかまだかと待ち望んでおりました!今日はとても目出度い日だ!
コン博士・・心から感謝致します。 我々も今まで多少なりとも支援してきましたが其の甲斐があったと言うものです。
そこで私からの提案なのですが・・・我々にタイムマシンに関する一切の権利をお譲り頂ける様・・お願い申し上げます!
なになに・・コン博士には其れなりの未来を約束致しましょう。 ただ・・これはNO!言えない提案ですけどね!!ふふふっ!」ルードは笑っている。
コン「タイムマシンをどんな風に使うんだ・・その返答次第だ!」素
ルード「はっはっはっ・・博士・・分かり切った事じゃありませんか!我々KKK団の繁栄の為・・そして支配!!それ以外に何に使えと?
えっ?博士・・馬鹿な事を・・。」ルードは見下す様な目でコンを見ている。
コン「タイムマシンは・・今はない過去の植物や動物の遺伝子のデータを取る為に開発したのだ!お前も知っているだろ・・数年前にマンモスが復活したのを・・。
これだけ科学が発達したのに未だ治せない病気があるのだ・・もし過去に行って・・未知の植物を調べれば・・治せるかも知れないのだ!
今もなお・・苦しんでいる人々が救えるかも知れないのだ! だから作ったんだ・・それをお前は・・。
断る・・お前には渡さない・・何が支配だ! なんなんだ・・お前は・・・?」ルードの部下がコンを取り押さえた。
ルード「金が無くて・・医療も受けられない者など・・力の無い者は・・黙って死んでいれば良いのだ!ふん・・。
いつの時代も強い者が弱い者を支配するのだ・・それが世界だ!!!くくくくっ・・はっははは・・。薬が買えないのなら・・アメでも舐めてろ!ぶぅあっはぁはああああ!!
さっ・・博士をお連れしろ。 マッタク馬鹿な奴だ・・すんなり提案を受け入れれば良いものを・・・・。」
コン博士はその後・・数日・・監禁された末・・開発者を消せば過去が変わる可能性が有るということで生命維持機能付きの冷凍カプセルにいれ・・光速ロケットで宇宙の彼方へ
飛ばされたのであった!! コン博士のデータは全て改ざんされ・・闇の中に封印された! ルードは全てを手中にしたのだ!!
続く!笑
第四章 ・・・3
コン博士が宇宙の闇へと飛ばされる・・数か月前の事だ! こんな事になる事を事前に察知していたのかは解からないが? コンは妻に手紙を渡していた!
愛するリンへ
近い将来・・俺はタイムマシンを完成させる・・・・。
そして・・俺の可愛い息子・・タンの為に・・・必ず・・タンの病気を治す薬を作る。
でも・・万が一・・俺に何かあって帰れない時には・・この注射をタンに打ってくれ・・これには特別な遺伝子が入っている。
しかし・・まだ研究途中で臨床も何もしていない・・副作用が出るかもしれない・・ただ・・生まれたばかりのあの子は何もしなければ後数年で死んでしまうだろう!
この薬は最後の望みなのだ・・・リン・・もしもの時はこれをタンに・・・。
打つかどうかはお前に託す!! リン・・頼んだぞ。 コンより
ルードの事件から数日後・・コンの家にもルードの魔の手が伸びていた・・・・・・・。
ルード「全ての物的証拠を消去しろ・・女も捕まえろ・・生まれたばかりだと言う子供もだ!!」部下に指示するルード。
北問田「ルード・・約束が違う!!! コンの家族には手を出さないと・・・・・・・・・・・。」
ルード「約束?? 何の事だ? そんなことを言ったか? 俺が・・?」ルードが北問田を睨みつける。
北問田「リン・・逃げろ・・早く逃げろー!!!」北問田は大きな声で叫んだ!
北問田の悲痛な叫び声を聞いた・・リンは・・何かを感じとったのか?とっさの判断でタンに注射を打ち・・床下収納の中にタンを隠した!
気づかれない様にと・・水の溜まったフロバスを置いた! 数分後・・ルードの部下が家の中に入ってくと同時に・・リンは家の外へと飛び出した!
グルグル巻きにしたバスタオルを抱いて・・走った・・逃げる様に・・走った。。 コンの家は海が見える岸壁に建っている・・。
ルードの部下「おい!いたぞ・・追え・・捕まえるんだ!!!」部下がリンを追いかける・・そしてリンを岸壁の端に追い込んだ。
リンは・・タン・・ごめんね!と・・呟き・・海へと飛び込んだ・・・・・・・・・・。 遠くから・・その様子を見ていた北問田は崩れ落ちた・・。
ルード「ふん!海に飛び込んだか・・まっ・・いいさ!生きてはおるまい・・女が消えたところでタイムマシンには影響ないしな・・ふっ!」
KKK団が立ち去った後・・北問田だけは・・その場に座り込んで・・動かなかった。 家は焼かれ・・煙が立ち昇りまだ灰が舞っている。
北問田「コン・・すまん! リン・・許してくれ! そしてタン・・。」北問田はタンが生まれた事は聞いていたが余り知らない。
何時間・・経っただろう・・・陽が沈む頃だったか・・・廃虚と化した・・家の地面から・・幽かな音が聞こえる?
こん・・・こん・・・こん・・・。 何かの音がする? 北問田は音のする方向へ近づいた・・・。焦げただれたバスタブの下か?
バスタブを除けると・・其処に・・・・タンの姿が遭った!! 今にも死にそうな状態で・・微かな息音だけが聞こえる。
北問田「タン・・タン! 生きてる・・生きてる・・タンが・・タンが生きてる!!!!!」北問田はタンを抱きしめて泣き崩れた。
北問田は・・誰にも見つからぬ様にタンを自分の屋敷に連れ帰った。 北問田はコンへの裏切りの報酬として・・金は勿論の事・・大屋敷・・等
何・・不自由な事の無い生活が与えられていた。
北問田はタンの顔を見て・・思った・・。 ルードは今は私が必要だが・・タイムマシン製造が軌道に乗れば・・私など要らなくなるだろう!
私は・・死んでも仕方がない・・許されない裏切りをしたのだから・・でもタン・・だけは絶対に死なせない・・神に誓って!!
数日後・・北問田はタイムマシンのプロトタイプを奪い・・タンを連れて・・・逃げた・・・。
続く!笑
第四章 ・・・4
逃亡中・・北問田は若い頃の自分とコンの事を思い出していた。 何回も失敗を繰り返しながら制作したタイムマシンだが・・でも・・絶対に完成すると疑わなかった!
真っ直ぐに夢に向かって進んでいたあの時が楽しくて仕方なかった。 それだけに北問田の頭の中は後悔と懺悔の気持ちで割れそうだった・・・・。
北問田は逃走中・・と或る・・教会でクリスチャンに戒名した・・その時に与えられた名が「セバスチャン」だ! もうひとつ・・北問田が神に祈る事が在った・・。
それはタンの身体の事である・・逃走してから1年が経つと言うのにタンは赤ん坊のままなのだ?成長していない? 北問田は自分を責めた・・。
北問田「神よ・・この子を助けて下さい・・普通の人の様に生きてさえくれれば良いのです・・。」 この時・・タンも赤ん坊の身で在りながら戦っていたのだ・・・?
そう・・タンが逃げる時に打たれた・・遺伝子! 不死の生物と言われる「べにくらげ」の遺伝子とタンが生まれ持っていた細胞の遺伝子との戦いが壮絶に繰り広げられていたのだ。
タンの小さな体の中で・・まるで天使と悪魔が戦うように・・・・・・・・。 北問田がその事に気づくのはまだ数年先である。
北問田とタンは時空を跨いで世界中を逃げ回った・・そして・・逃亡の果てに見つけたのだ。霧深い山々に囲まれた・・ルーマニアの山中を・・・・。
北問田は数年かけて・・密かに隠れ家を作った!隠れ家を大きくし・・タンを愛情込めて育てた・・ 何年かして・・タンが片言の言葉を喋るようになった。
そんな時・・北問田は自分の体調の異変に気付いた・・学者の端くれ簡単な事はスグにわかる! 長年の逃亡生活と・・過度のストレス!
やっと見つけた・・安住の地・・気付くのが遅かった・・どうやら癌に成ってたらしい・・それも・・相当に進んでいる。
コンになら治せたかも知れないが・・私には無理だ。でも・・この子を残して・・死ぬわけにはいかないのだ! この子が一人で生きていける様になるまでは・・生きていなくてわ!
タンは北問田にとって・・もはや友人の子ではなく・・我が子の様な存在なのだ。 そして・・北問田は決断する!!
北問田「そうだ・・タンの為に育児ロボットを作ろう。いや・・もっと極め細やかなアンドロイドだ! 私がもし死んでも・・私がこの子に・・タンに出来ること全てを注ぎ込んだ!
アンドロイドをつくるのだ!!! 時間が無い・・早く作らねば・・いや・・待て・・アンドロイドが壊れたら寿命が来たら・・どうなるのだ? お終いじゃないか!ダメだ!
そうだ・・ホロスコープ・・3Dホロスコープ・・いやいや時間が掛かり過ぎる・・どうすれば? そう・・そう・・アンドロイドにホロスコープを作らせるのだ!
良し・・良いぞ・・それだ!はぁっははっ!」こうして・・北問田は寝る間も惜しんで子育てとアンドロイド制作に熱中した・・・。
やがて・・アンドロイドが完成した。 北問田は自分の知識・・想い・・コンやリンの事・・子育ての途中で気付いた・・タンの身体の事・・知る限り全ての事を注ぎ込んだ!
北問田「これで最後だ・・・・これで・・・・。」北問田は自分の脳とアンドロイドの頭に何かしらの機械を繋いだ? 自立式(AI)人工知能?
北問田の記憶が薄れてゆく・・北問田は想う・・コン・・済まなかった・・許してくれ・・お前の息子は元気に育っている。そして・・コン・・感謝している! 裏切った私に・・・。
こんなに楽しい時間を・・こんなに優しい夢をくれた・・オマエに心から有難う!! 北問田は静かに眠る様に息を引き取った・・・・。
暫くして・・・アンドロイドが動き出す?!!!!?
ヒューン・・ヒューン・・ヒューン・・ウィーン・・ウィーン・・ピポ・・パポ・・ピポ・・シューイィーン!!!!!!
アンドロイド「タン様・・タン様・・タン様は何処に・・?」タン・・捜索中!!
アンドロイド型執事・・・「セバスチャン・ド・北問田」の誕生である!!!!!
その後・・アンドロイドは・・3Dホロスコープのプログラム開発・・に・・タンのお世話に大忙しなのであった!!
アンドロイド「これこれ・・タン様・・そんな事をしてはイケマセン!」ビシ・・バシッ!!時にはムチを使って!!笑爆
続く!笑 byなりぼ
第四章 ・・・5
タイムマシン時空間小説なので・・話も飛んだりする!!!超爆 書いてる本人も付いて行けてなかったりする!汗
話は飛んで飛んで・・飛びまくって・・戻って戻って・・・レン・セバス・香の居る江戸時代の鍋島城!笑
レン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
セバス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
香「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
何やら・・作戦会議が煮っまっている様だ。三人寄れば・・文殊の知恵と言うが・・?
レン「ふぁーああぁー!」
セバス「ふぅあーあーあぁー!!」
香「ふにゃあーぁーあぁーあああん!!!」 どうやら・・あくびは連鎖する様だ!って?三人集まって・・あくびかい!!
突如・・・香姫が呟きだした・・・・・? やっぱり・・またたび茶は美味しいわ! 段々・・頭も冴えてきたし作戦始めよ!あらっ?皆・・寝てる?困ったわね。まっ・・良いか!
香「過労はいるかー!! 私は今から・・祈禱室にこもる!準備をしろ!!」 祈禱室・・其れは鍋島藩特殊諜報室である。
過労「はっ・・畏まりました・・早々に!!」香の神通力で過労に伝令された!爆
セバスも何気に目を覚ました・・・・。いつの間にか・・寝ていたのか?
セバス「あれっ?香様・・どちらに行かれるのですか!! 私共も一緒に・・・・・。」素
香「ちょっと調べ物を・・・・・。レンちゃんもすやすや気持ち良く寝ているみたいなので私・・一人で大丈夫です。ふふふ。」
セバス「作用で御座いますか・・では・・私もスティックの中で調べ物でも致しますか!ふっふっふ。」レン様はこのまま・・お休み頂くとしようか!笑
香・セバスの二人は・・・それぞれの場所へと消えた!爆 レンはすやすやと・・爆睡中だ!笑
香は祈禱室に入ると・・何やら大きな玉を猫の手で転がす様に撫で始めた・・すると・・玉の中から薄らと何やら映し出された?
香「アマミン・・天民はいるか? 出てこい・・アマミン!」天民とは猫姫・・香の特殊諜報部員だ!謎 黒子の様ないでたちだが決して奄美の黒兎では有りません!汗
あまみん「はっ!猫姫様・・緊急で・・何を探れば? はっ・・解かりました!では・・。」本当に解かっているのか?香はまだ・・何も言ってないが・・。
香「流石・・アマミン・・何も言わぬのに事態を把握したか!頼りにしてるぞ! さっ・・また・・寝よ!」おい・・随分といい加減な・・それでいいのか?
セバスはと言うと・・さっ・・すこし・・集中して・・タン様を探すとするか!
セバス「・・・・・・・・・・。 うと・・うと・・すや・・すや・・すーっ!!??」えっ?寝たのか?超爆!!!
何時間が経っただろうか? レンも目覚めた・・・周りに誰もいない? 香もセバスも・・・・レンはそこいらを探し回ったが見当たらない?
城内を探してるレンの眼中に・・・家老の過労が目に入った!!一人・・暇を持て余していたレンに取っては格好の餌食だ! レンの脳裏に悪巧みの文字が浮かんだ!謎
レン「ぶぶぶ・・過労がいる・・アイツを俺の配下にしよう・・人類支配の礎になるのだ!!ぶぁーははっは!」
過労は・・祈禱室の準備を終え・・疲れ切った顔で歩いていた・・・・・。
レン「これはこれは・・過労殿・・相も変わらず忙しそうですな!」
過労「これはレン様! 元気な様子で・・・・・。ぶぉほん」
レン「過労殿も・・あの母上に仕えるのは大変でしょう!」心配そうな顔の振りをするレン!
過労「いえいえ・・滅相も御座いません・・・・・・・・・・・・・。」急なレンの振りに戸惑っている。
レン「過労も苦労が絶えませんな・・あれやこれや使われて・・拙者でしたら・・一日も持ちませんよ! 人間が出来てらつしゃる。鍋島藩は過労で持っている様なものですな!」
過労「レン様・・何をおっしやいます・・私など・・ただ・・ホンの少し・・縁の下から支えているだけです。」照れまくっている過労の肩を揉んだり・・あの手この手の技を繰り出す・・レン!笑
レン「なんと・・縁の下から??? 何をおっしゃいますか! この大きな大黒柱がーぁあ!!ぶぶぶ。 さっ・・過労殿・・お茶でも一杯!!
あっ!!なんと・・大きな茶柱が立っているではありませんか!!いゃーあ!!!過労が居れば鍋島藩は安泰安泰!よっ!神様仏様・・過労様!!」ぶっ・・!もう少し!
過労「レン様の人を見る目には頭が下がります。私で良ければ何なりとお聞きください!」最初は渋っていた過労の口が滑り始めた!爆 作戦成功!素
レン「父上と母上の事とか・・・・。俺の生まれた時の事とか・・色々と・・・。」いざ・・聞こうと思うと・・もじモジしてしまう・・レンであった!
過労「んんーん!何から話せば・・はい・・分りました! 香様とタン様が出会った時の話などしましょうか。」ふふふっ!
レンは聞き耳を立てている・・過労がどんな話をするのか? どきどき・・しながら・・待っている。
過労「では・・・・・・・・・・・・・とりあえず・・・・・・お茶を飲んでから。」 えぇええええええええええええ!!!
続く!笑 byなりぼ
第四章 ・・・6
では・・話しましょう! 山頂の閃光と共にタン様はやって参りました。 最初・・タン様を見た時は色白のひょろっとした姿でなんと怪しい人物かと皆・・警戒していました。
何処ぞで姫の噂を聞いたらしく・・どうしても姫に会わせて欲しいと言うのです! 私めは・・香様に止めた方が良いのではと申し上げましたが・・香様の性格です!
面白そうだ・・会ってみようと言うことになり・・城に入れました。
タン様は香様を瞳をみたとたん好きになった様で・・香様も此れまで遭ったことのない輩でしたので興味を持った様子でした。
タン様は機械や製鉄に詳しく・・タン様が来てからと云うもの藩の精錬技術が格段に上がったのです。
城の若い者達は・・・いつの間にかタン様に親しんでおりました・・・? 気さくな性格も有ったのでしょう。そうこうしている内に?いつの間にかと言うべきか? さり気無くというべきか?
タン様の横に・・何故か? 北問田が・・いや・セバス様がおられました??謎 まるで魔法でも掛けたかの様に・・北問田は若手エンジニアを虜にし・・鍋島藩のカリスマに成っていました。
そんなこんなで・・・二人は鍋島藩にとって・・無くてはならない存在になったのです。 香様の興味も少しずつ膨れ上がり・・時折・・二人で会話をしている風景が見受けられました・・。
城の中からも・・香様とタン様が結婚すれば・・鍋島藩は安泰だ。 そんな声があちらこちらで聞こえる様になりました。 その声は城下にまで伝わり・・まるで祭りの様に盛り上がる始末。
それから・・一か月程でしたか? 祝言を挙げたのは。 国中が・・めでたい!めでたい!と騒いでおりました。(度胸のある奴がいたものょ・・あの猫姫と結婚なんて・・あっ!このことは・・。)
そして・・新婚初夜がやって参りました・・。照れ・・汗!(過労が何故・・照れるのだ?レンは思った。)
香「ふつつか者ですが・・どうぞ・・末長く・・宜しくお願い致します!」恥ずかしそうに下を向いてる香。
タン「こちらこそ・・まだまだ・・至らぬ未熟な男ですが・・貴方の事を大切に命をかけて御守り致します!」タンは少しだけ胸を張った!
香「嬉しいお言葉!! では・・あちらの部屋に参りましょう!」 二人は手を取り・・互いに照れながら・・隣の部屋に通じる襖の向こうに消えていった・・・・・・。
満月のほんのりと灯りさす・・二人の部屋から・・・愛の雄叫びが響き渡った・・・???
暫くして・・部屋から・・香が出てきた・・少し汗ばんだ身体をシャワーで流そうというのか・・・・。あらっ? 襖の向こうに息も絶え絶えのタンの姿が・・??
そして・・・・何故だか・・部屋の奥には・・・・・リングが!!!!!! えっ? (家老の証言より!)
タンの脳裏に微かな記憶が通り過ぎる・・・・。 私より弱い旦那なんて認めないわ! ばこ・・ぼこ・・・どす・・ばっこぉーんんん!!!! キックやパンチのあめあられ!!
私より強くなってね!! (過労の推測談より)
タンはこれまで・・其れなりに自分の強さに自信を持っていた・・いや・・強いと思っていた! それが・・小柄な香に意図も簡単に・・まるで赤子の様にあしらわれてしまったのだ。
タン・・守るどころか・・守られているではないか・・。情けない! (タンが過労に打ち明けた・・後日談より)
それから・・香様とタン様の壮絶な戦いの日々が一年間続きました!汗 徐々にではありましたがタン様の身体能力も格段に上がり・・持ち前の予知能力も冴え渡り・・・。
香様と互角に張り合えるまでになりました・・・その後・・半月足らずで格闘術においても・・香様を上回るまでになりました。
かくして・・香様との約束・・通りに・・二人は結ばれる事になったそうです。 めでたし・・・めでたし!! 語り手・・by過労
レン「結婚するのも大変だの・・。 しかし・・結婚初夜とは・・プロレスの事だったとは・・。って? なんの話じゃーああああああああああ!!!!」素
過労「では・・レン様・・次の話は・・また・・明日!!」
続く!笑 byなりぼ
第四章 ・・・6-2
家老の過労は忙しく・・場内を駆けまわっていた・・・・・。 一時して・・・ようやく過労が休息を取ろうとした時・・待ち伏せしていた・・レンが声を掛けた!!
レン「過労殿・・・お疲れ様です!ぶぶぶ。 今日も良い天気ですなー! まさに・・お話日和!! さっ・・昨日の続きを聞かせて下さい。」レンは過労にコーヒーを入れて差し出した!爆
過労「これは・・レン様・・要約・・仕事も一段落致しました。 あっ!コーヒーですか? これは珍しい物を・・・。では・・頂きます!!」ぐび・・ぐび・・ごく! 過労の疲れた・・顔が少しだけ・・生き返った?
レン「で・・・今日は・・どんな話を聞かせて頂けるので・・・??? えっ・・なんと! 拙者の誕生の話とな・・・ぶぶぶ。」レンは・・ヒーロー誕生の話を想像している。!笑
過労「では・・話しましょう・・・香様の出産エピソード!を・・・・。そうそう・・レン様は現在・・10歳ですか?(人間で言えば10歳だが睡眠時期をを入れれば100年経っている。)」うっほぉん!!
もうそろそろ・・・春になろうという時期でしたか・・・? 珍しく・・二人が手を繋いでニコニコしながら歩いているじゃ有りませんか? 私が二人に何か良い事でも有りましたか!と尋ねたら・・・・。
タン様が・・・出来たんだ・・・香に子供が!!! 香様は・・少し恥ずかしげに・・こっくりとうなずいていておられました。 それは目出度い・・と・・すぐさま城内は勿論・・城下にまで話は広がりました。
そして・・出産の日が近づいた・・・雪降る・・夜の事でした・・・・。 城内は・・猫も杓子も産まれる・・産まれると騒いでおりました・・・が・・時が経っても・・いっこうに産まれる気配が御座いません?
皆・・・一様に姫様の事を心配していました。 それから・・急に陣痛が始まり・・想像以上の難産になりました・・・・。 母子も子供も危ないと・・ささやかれ・・香様のお顔から血の気が引いて・・・。
もーう・・ダメなのか・・・と・・・皆・・考えておりました。 その心配の声を聞いた・・タン様が居てもたっても居られず。 香様の所に駆けつけて参りました!素
タン様が・・・。(香ー!!! 死ぬな・・絶対に死ぬなー!!!!!っと)・・香様の頬に・・・手を差し向けた瞬間・・?? パクッ!・・と・・? パクッ!っと・・タン様の指に噛み付きました!!?
ちゅー!ちゅーう! ぐび・・ぐび・・ごく・・ごくっ!! (タンの血を飲んでいる・・?)
すると・・・なんという・・事でしょう!! 青ざめた・・お顔が・・みるみるうちに赤みをさし! 舌舐めずりをして・・微笑んでいる・・香様が居るじゃありませんか!! 摩訶不思議!!!
それから・・数分後に御生まれになったのが・・・レン様です。 レン様は生まれたばかりだと言うのに・・・はなちょうちんをして・・それは気持ち良さそうに・・すやすやと寝ておられました。笑
レン様の第一声が・・・・。 へっくしょん!!!!!だと・・聞いております!(どこかの親父か・・。ぼそ。)
国中がお祝いムード一色でした! 皆・・祭りの様に騒いでおりました・・・・。 その三日目の夜に・・あの事件が起こったのです!!恐ろしや!!
こともあろうか・・・・・? タン様が・・まだ名前も付けていない・・そうレン様を連れて・・何処かへ消えたのです!!!!!!!!!! 祭りムードは一転・・国中に緊張が走りました!!素
当然・・姫も国中を探し回りました・・・城に帰っても・・三日三晩・・寝ずに鳴き叫びつづけました。 捜索も一月が経ち・・ふた月が経ち・・何も解らぬまま・・時が過ぎて行きました。
姫を心配した・・藩士達が・・・姫の様子を伺いに行ったのですが・・・ことごとく半殺しの目に遭わされ! 遂には誰も近づけなくなりました。
城下では・・再び・・化け猫の噂が広がり? 町中・・大騒ぎ・・終いには町を逃げ出す者も出る始末!! 夜な夜な・・恐ろしい叫び声が響き渡っておりましたので其れも仕方のない事でありましょう。
私も・・何度か・・襖の穴から覗いて見たのですが・・・・。 ボサボサの髪は白くなり・・おのれー!タン・・どこに消えたー!タン!と何やら・・釘を持っておられました!汗
その・・化け猫・・いや・・姫の後ろ姿は・・・今・・思い出しても背筋が凍ります。 その後の事は・・恐ろし過ぎて口には出せません・・・。
このままではイケない・・藩の一大事!! 私も最後の手段と・・・とっておきの・・またたびをまぶして見たり・・猫じゃらしを襖の隙間から入れて見たりしたのですが何も反応が無い?あらっ?
可笑しい・・昨日から・・急に静かだ・・・? もしや・・悲しみの挙句・・自害なんて事は・・恐る恐る入って見ると・・泣き疲れたのか・・寝込んでいました・・猫なだけに。
おちまい!! 語り手・・・by過労
レン「なんだか・・聞けば聞く程・・・母上の恐ろしさが膨れ上がっていく!過労殿も・・・大変なのねん・・・では拙者は是にて・・御免!」レンは逃げる様にして・・過労の前から去って行った?トラウマに成りそうな自分を恐れたのか?
人には・・皆・・それぞれの記憶や想いがある・・・・・・。 楽しかった事・・悲しかった事・・懐かしい事・・思い出したく無い事・・様々な! レンにも香にもタンにも・・・誰にでも。
様々な・・記憶や想い意志によって・・悩み・・苦しみ・・笑い・・怒り・・挫折や希望・・が生まれる。 その・・答えの何が正しいかは解らないが解決方は・・時だけが知っているのだろう。
第四章・・完
byなりぼ
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