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正しい判断は最初の3秒で決まる

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正しい判断は、最初の3秒で決まる 投資プロフェッショナルが実践する直感力を磨く習慣

正しい判断は、最初の3秒で決まる 投資プロフェッショナルが実践する直感力を磨く習慣

  • 作者: 慎 泰俊
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2013/04/19
  • メディア: 単行本
働きながら、社会を変える」の著者、慎 泰俊さんが書かれた本です。 「働きながら、社会を変える」は、子供の貧困がテーマでしたが この本は、投資のプロがどのように直感を生かして仕事をしているか また投資のプロでなくとも、直感がうまく作用している部署では、どのように仕事が進むか 直感と信念をより優れたものにするには、どうしたらいいのか などに焦点が当たっています。 確かに、投資のプロは直感が大事だと聞いたことがあります。 証券会社に勤めるとあるお方は、エレベーターホールで次にどのエレベーターが開くかを 直感で予測して、開くと思った扉の前に立つそうです。 そして自分の前の扉が開けば、直感が冴えてる!今日はいける!!と思うんだとか。 どれだけデータや経験を貯めることができても、最後に頼るのは直感・・・ とてもアナログな話です。 この本でも、似たようなことが書かれています。 投資のお話が持ち込まれると、いろいろな資料を見比べたり 別会社の戦略コンサルティングファームに検証を依頼したりして 複数の角度からその成功性を探っていきます。 これは大丈夫だろう!投資決定!!となった場合でも、 いざ蓋を開けてみると大コケすることがあるんだそうです。 ちゃんと検証したのに、何が足らなかったのか? 意思決定の精度を高めてくれる、直感が足らなかったのだと、著者は言っています。 直感が足らないって・・・そんな仕事の仕方アリ?と思ったのですが さらに読んでいくと、直感や信念のような仮説設定は、経験に基づく推論だと書かれています。 なるほど、直感でこれ!と思うときには実は、自分の過去の経験が その判断の決め手になっているのですね。 だから、経験を積んだ人ほど、仕事で大コケすることが少ないのです。 投資を成功させたかったら、磨くのは開くエレベーターを当てるスキルではなく 投資のスキルであると。当然ですよね。 また、自分にとって難しい課題に取り組んで、八方ふさがりになるときも 寝ても覚めてもそのことばかり考えて、試行錯誤を続けていると ある日、何でもないことがきっかけとなって、その課題をクリアできることがあります。 このような場合、「何でもないこと」に焦点が当たりがちですが 実は試行錯誤した経験のほうが大事なんだそうです。 言われてみれば、その通り・・・何もしないでひらめきを待っているんじゃダメなんです。 きちんと行動しないと。 というわけで、直感力を磨こうと思ったら、良い経験を積むのが 回り道であるように見えて、実は近道である というのが分かった 1 冊でした。 文章はとても読みやすいので、気楽に読めます。

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