我が家でも「半沢直樹」ブーム。といいつつ東京編になってからの分、まだ観てないのです。明日観ないと今度の日曜日に追いつけない・・・。
- 作者: 池井戸 潤
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/06/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
koboのクーポンで半額で購入できたため、koboで読みました。ちょうど通院が多いときだったので、軽くて持ち運びに便利。でも人前でkoboを取り出すのがちょっと恥ずかしい・・・そんなかんじ(笑)
実は半沢直樹シリーズ、2作目の「オレたち花のバブル組」を文庫で読んでたんですよね。でもすでに手元にその文庫はなく・・・。1作目の「オレたちバブル入行組」がドラマで言うと大阪編、「花のバブル組」が東京編のようです。
そして最新作(といっても去年出版されてますが)は半沢が子会社の証券会社に出向させられたところから始まります。
そこでまたもや、持ち前の反骨精神で「倍返しだ!!」と親会社のやり方に徹底的にたてついていくのです。そこで登場するのが、証券会社のプロパー社員達。半沢の部下のひとりがいわゆるロスジェネ世代。どこか醒めた目で世の中や仕事に対して一歩引いたところから眺めていた森山が半沢のもとで働くことで、働くということの喜びや誇りを知るようになります。
そしてもう一人のロスジェネ世代の起業家(森山の高校の同級生)とともに、既得権にしがみつき、それを当たり前としか思えない銀行や旧世代の起業家たちとの対決に。
おもしろかったです。2作目よりずっとおもしろかったな。
そしていろんな名台詞が登場します。そのなかからひとつご紹介。
「プレッシャーのない仕事なんかない。仕事に限らず、なんでもそうだ。嵐もあれば日照りもある。それを乗り越える力があってこそ、仕事は成立する。世の中の矛盾や理不尽と戦え、森山。オレもそうしてきた。」
半沢が部下の森山に話した言葉です。
満足度高いんですが、やっぱり気になるのは毎度のことで、池井戸作品に登場する女性が極端に少ないこと。きちんと働く女性社員がほぼ登場しないんですよね。今回2004年という設定ですが、どうなのそれ??
こんなところが、池井戸氏が漂わせるおっさんくささの要因のひとつかも。