「宰相のインテリジェンス 9.11から3.11へ」 手嶋龍一著
新潮社 新潮文庫 2013年09月01日刊 490円+税
著者は9.11の際NHKワシントン支局長だった。当時の放送を覚えている人も多いことと思う。著者の本はウルトラ・ダラーなどいくつか読んだことがある。この本も掛け値なしに面白い。第1章の「ブラック・ホークが舞い降りた」はオサマ・ビンラディン殺害に至った経緯を活写している。それにしても彼の遺体はアメリカの空母から水葬にされたことは知らなかった。3.11のアメリカ軍による「トモダチ作戦」までページ数は少ないが8つの章は読みごたえがある。