＜すると、ぺトロは彼らに言った。「悔い改めなさい。めいめい、イエス・キリストの名によって洗礼を受け、罪を赦していただきなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。（38節）＞
立ち上がって、権力者からの制裁を受けることをも顧みずに話すぺトロの様子に人々は圧倒された。さらに彼が聖書の御言葉から、人々がついこの間までその後を追い、恵みの御言葉と癒しを求めたお方が神から遣わされたお方であると証したことに驚いた。
そしてぺトロが「あなたがたが十字架につけて殺したイエスを、神は主とし、またメシアとなさったのです」と告げると、人々は躊躇する総督ピラトに「殺せ、殺せ、十字架につけろ」と叫んだ自分たちの罪深さを思いどうしていいのかわからなくなった。
彼らはぺトロと他の使徒たちに「兄弟たち、わたしたちはどうしたらいいのでしょうか」と言った。ぺトロは彼らに悔い改めを勧め、イエス・キリストの名によって洗礼を受け、罪を赦して頂きなさい」と言った。
復活された主イエスは「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だからあなたがたは行って、全ての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」と弟子たちに言われ天に昇られた。
ヨハネがヨルダン川で洗礼を授けたように、洗礼を受ける人々は通常、水槽か川に身をひたして授かる。主イエスはこのことは父と子と聖霊の名によって授けられなければならないと語られた。
洗礼はその人が神の新しい民の一員であることを示すためになされる。ローマ書でパウロは「わたしたちは洗礼によってキリストと共に葬られ、その死に与るものとなりました。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中から復活させられたように、わたしたちも新しい命に生きるためなのです」と説いている。
洗礼はただ一度のものである。礼拝に来なくなり「教会なんて、キリスト教なんてどうでもよくなった」とメールが来たＨさんも洗礼を受けている。彼がどんなにキリスト教から離れたくても、そして教会のみんなが彼を疎んじても、神だけは彼の手を離されることはない。
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