8月はすべて図書館で借りた本になりました。
私史上、月間最多の読書量になりました。
“返却期限”とか、追われてると適度な緊張感があって読むのかな(笑)。
読書の秋も間近。
図書館を利用しつつ、積まれたままの部屋の本も片づけつつ
9月も読書を楽しんでいければ良いなぁと思っています。
2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3966ページ
ナイス数:325ナイス
http://book.akahoshitakuya.com/u/72913/matome?invite_id=72913
■飲めば都
★5(図) 久しぶりの北村作品。やっぱり大好きな雰囲気だなぁ。ワインをグラスに半分も飲んだら真っ赤になって身体中かゆくなってきてしまう者にとっては、都さんたちの飲みっぷりは羨ましい。昔、電車の車窓から「酒を飲むは時間の無駄、飲まぬは人生の無駄」という大きな文字で書かれたお店が見えたけれど、本当にその通りだなぁと思う。楽しくなるお酒なら、とても羨ましい。出版社勤務の都さん、何となくかつての北村作品登場の「私」の未来のような気がして、ムフフと楽しめた。(彼女は全然飲めなかったか…)
読了日:8月1日 著者:北村薫
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30768127
■ウィンター・ホリデー
★5(図) うー、やっぱり面白い。物語全体に優しい雰囲気が漂うなかにもピリっと締めるところは締める(ジャスミンの哲学がカッコイイ)。結構、ボス好きかも。おきたか。が私的最高の一文だった(笑)。愛すべきキャラクターの皆さんも、要となる初登場の彼女もなかなか堂に入ってて大好き。少し雪解けの様相を呈してきた彼女と、3人の親子関係がどうなるのかも合わせて、このシリーズはしばらく読んでいたいなぁ。
読了日:8月5日 著者:坂木司
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30866961
■カフーを待ちわびて
★3(図) いやー、現実逃避して南の島に飛んで行きたくなった。初原田作品だった「本日は、お日柄もよく」があまりに良かったので、期待しすぎてしまったかも。何ていうか、明青が歯痒くてもどかしすぎるっ!!言葉にしなきゃ伝わらんでしょーって。2人のその後は読者に委ねられたみたいだから、良い方に想像しておくことにするよ。確率は非常に低そうだから、ひと夏の恋的物語なのかな。明青くん、逃がした魚はデカイぞっ!!(笑)
読了日:8月7日 著者:原田マハ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30907637
■ホテルジューシー
★3(図) 偶然沖縄が続き、読書で夏満喫中。姉妹作があるのは読み始めてから知ったので、返す時に見てこよう。坂木作品では、アンちゃんと由希子さん、このヒロちゃんと印象的な女性陣に出会ってきてるけど、皆それぞれ芯がしっかりしていて、ブレない。アンちゃんとも似てるヒロちゃんの正義感の強さがなんとなく苦手だと思ってしまったのは、自分がブレブレだからなんだろうなぁ(笑)。背筋がゾクッとするような話もあったけれど、ホテルの人たちのキャラクターがとても素敵で、一緒に働いてる気分になれて楽しめた。
読了日:8月10日 著者:坂木司
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30981032
■旅屋おかえり
★5(図) 読メ150冊目にまたもや出逢ってしまった。本当にドラマティックに物語を綴る作家さんだ。原田作品3作目も終盤は涙が止まらなかった。登場人物一人一人がとても魅力的でイキイキしていて、旅するおかえりちゃんが素敵だった。でも彼女が素敵に見えたのは、彼女を「いってらっしゃい」「おかえり」と見送り、待っていてくれる“チームおかえり”の面々がいるからこそ。最後泣き通しの読後はとっても爽やかでスッキリして、旅に出たくなる作品だった。
読了日:8月11日 著者:原田マハ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31000640
■シンデレラ・ティース
★3(図) 「ホテルジューシー」を先に読んで姉妹作があると知って読んでみた。ヒロちゃんと所々リンクしていて面白かった。……うぅ、長いこと歯医者行ってないなぁ。どういうコンセプトでやってる歯科かは分かったけど、患者を「お客様」というのは嫌だったな(ヒネクレモノなので、どうしてもお金の臭いがしてしまう)。坂木作品はドロドロした感じはないし、優しい雰囲気だから安心して読めるという印象があるので、アンちゃんやホリデーシリーズと同様、サキちゃんと四谷さんのこの後も読んでみたいなぁと思った。
読了日:8月13日 著者:坂木司
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31078229
■木暮荘物語
★3(図) 木暮荘を舞台とした連作短編集。もっと温かみのある感じかと勝手に想像していたので、生々しい話の数々に面食らった。欲望って、普段皆何食わぬ顔で澄ましてるけど、誰の心の底にも渦巻いてるものなんだ。「黒い飲み物」の奥さんがちょっと怖かった…。さりげなく物語がシンクロしてて、連作ならではの面白いところもある作品だった。
読了日:8月15日 著者:三浦しをん
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31123619
■大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー
★5(図) このアンソロジー、今話題の小学館ビルの「落書き」を思い出した。普段は別のものを創るライバル同士がひとつのことに集うというのは、ファンや本、本屋さん好きには堪らない「作品」になる。読んだことのない作家さんと出逢えることもまた魅力。「なつかしいひと」がじわっと沁みたなぁ。私は大人だったけれど、ひたすら賑やかな本を読んで自分を鼓舞していたことを思い出してしまったから。作家さんにこんな素敵な本屋さんの作品書かれちゃったら本屋さんに行きたくなるし、本がさらに読みたくなるじゃないかー。
読了日:8月18日 著者:大崎梢
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31181366
■風のマジム
★4(図) 今月3度目の沖縄(by読書)。脳内BGMは「島唄」「島人ぬ宝」(ラジオで流れてた)。実際に実現された方がいらっしゃるとはいえ、原田さんの物語力は凄い。登場人物たちも魅力的な人たちばかりで、沖縄言葉も心地好く届く。物語力と南大東島の風にぐいぐい押されて一気に読んでしまったので、あれよあれよと成功にたどり着いたように感じてしまったのが少し残念だった。風の島の風は、私が想像しているよりもずっと優しくて心地よいんだろうなぁ。
読了日:8月20日 著者:原田マハ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31255315
■おいしい水 (Coffee Books)
★4(図) おいしい水でコーヒー屋さんが出くるので、80年代の喫茶店の話かと思った。(神戸だから六甲のおいしい水あたりかなぁと。)連絡するにも待つにも会うのだって今よりずっともどかしかった時代。待ち合わせも一苦労なんて今じゃ考えられないけど、その分待つ幸せは今より濃かったんじゃないかなぁ。独特の読後感の作品だった。装丁がとても綺麗で、写真集のような本だから時代を感じ辛くて残念だった。伊庭さんの絵がどうしても写真に見えて、短いけどとても印象に残る作品だった。
読了日:8月23日 著者:原田マハ,伊庭靖子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31323833
■本屋さんで待ち合わせ
★4(図) ようやく読めたエッセイ本(お友達から〜は予約中)。さすがに面白くて読ませるし、読みたい本が増えた。とりあえず返す前にメモせねば。数々の作品が登場したけれど、一番生き生きと書かれてたのが「おわりに」最後の9冊だった気がする(笑)。辞典や日本語・屋久島に関する本が出てくれば、三浦さんのあの作品たちに繋がってるのかな?とか思い巡らすのもまた楽しい。やはり書く人はオモシロイ。(初っぱなからどんなところに住んでるんだ!?って思ったし。)素晴らしい作品を生む人はエッセイも面白いというのは定説かな。
読了日:8月24日 著者:三浦しをん
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31349588
■風光る 34 (フラワーコミックス)
コミ☆5 時代が動くうねりの真っ只中に突入していく時期に、セイちゃんと総司のいる部屋だけ時間が止まっているかのように見える。屋敷の外の時間の流れと、2人が闘う部屋に流れる時間の速度の緩急のつけかたが、この先更に大変になるのだろう。総司と平助が行き合う場面での初めて出てきた表現が寂しい。34巻まで読み続けてきた物語の着地点が、どこになろうと最後まで見届ける覚悟は出来てるので、2人にとって一番良いところに着地させてあげてほしい(泣)。
読了日:8月26日 著者:渡辺多恵子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31409697
■刑事の子 (BOOK WITH YOU)
★4(図) 宮部作品の現代モノはほぼ読んでるはず…と初めて見た作品を借りてきた。目次とプロローグに既視感があって、奥付見てビックリ。改題とかやめてー。「東京下町殺人暮色」なら家にあるし何度も読んだよっ!!だから現代より少し時代がかってるし、私が好きな宮部みゆきらしい作品なんだ。(置かれた環境が複雑なのに良い子に育ってる)中高生男子を描いたら逸品の方だと思ってるので、順くんも慎吾くんも好き。しゃきしゃきハナさんも素敵。周りの人たちのキャラクターも良いから、残酷な事件でも読めてしまうのが宮部マジック。
読了日:8月28日 著者:宮部みゆき
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31446729
■近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー
★4(図) 初読みの作家さんばかりで「里親面接」はそうきたか!と唸ってしまった。私自身、親の影響や住環境もあってかペットを飼った経験がないので(あるとしたら金魚の類い)、人のペットや散歩中の犬を見て思うぐらい。「ネコの時間」にうるっ、「バステト」で背筋がゾクッ、「パッチワーク・ジャングル」では爬虫類もペットかーと思った。愛情を傾けて一緒に暮らせばペットなのかな。「シャルロットの憂鬱」のシャルロットが可愛かったのでどこかでまた逢いたいなぁ。「最も賢い鳥」ヨウム調べてみようっと。
読了日:8月31日 著者:近藤史恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31529206