地震についての本です。
特に首都直下地震について書かれています。
政府の地震についての情報は「地震発生確率」について
公表されている。
本書は、地震の高い確率順に地震が発生するわけでは
ないし、地震確率が低いからと言って安全ではないと
いっている。
地震を予知するには、「いつ」「どこで」「どの程度の地震が
発生するのか」という3つの要素がありデータから難しい
のは「いつ」が確率予測でしか公表されていないことだと
いっている。
この本には火山噴火と地震が連動していると書かれている。
どこかで火山が噴火したあと長短の期間で地震が発生
しているといっている。
大地震の多くはプレートとプレートの境界付近で起こっている。
これはプレートどうしのくっつき具合の程度によりどちらかの
プレートが歯止めが利かなくなると元の形に戻ろうとして地震が
発生する。
首都圏にはフィリピン海プレートと北米プレートの境界に相模
トラフがある。
(トラフとは、海底を走る長くやや幅の広い溝)
首都直下型地震の傾向は、相模トラフ及びその
周辺で巨大地震が発生した前後に集中して発生している。
1923年関東大震災。
地震の目理論というのがこの本には書かれている。
これから起こる地震を知るひとつの方法である。
ある地域を年度別に地震の発生回数を棒グラフにしていく。
あるとき平均的な回数以上の回数が発生しているときがある
その傾向が3回出たあとで東日本大震災が発生した。
飛びぬけた回数を地震の目と呼んでいる。
1978年前後、1987年前後、1998-2008年が飛びぬけた回数で
結果として2011年に東日本大震災。
同じように東京湾北部での地震活動を作者がグラフにしているが
地震の目を現すような傾向にないと書かれてる。
が、これも読者からみればひとつの予知方法
でしかないということになる。
地震というものについては依然確たる予知方法はないようなので
自分の身は自分で守ることだと思っているしかいまはない。
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