19歳の女子大学生のしょっぱい恋物語。 舞台は神戸。 輸入雑貨店でアルバイトをしている女子大生は 外国の写真集や文具を販売するこの店が気に入って いた。 BGMで店内に流れる音楽はボサノバ。 この店の近くにコーヒーショップがあり女子大生は いつも自分の席のとなりにいるべべという男の子が 気になっていた。 彼はテーブルに写真を置いてはいつも眺めていた。 やがてふたりは会話を交わすようになり女子大生は べべにアルバイト先で買った写真集をプレゼントした。 デートを重ねるがべべは自分のことは一切しゃべらない。 やがてべべは自分は男に囲われていると告白する。 女子大生は涙を流しべべはその水はおいしいかと尋ねる。 そのホッペに流れた涙をべべがなめる。 べべは「しょっぱい」といい去っていく。 彼女は、まだおいしい水を知らない。 この本、Coffee Booksと書かれている。 コーヒーを飲みながら読むと終わるくらいの短編。 ボサノバの名曲に弾かれて読んでしまった。
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