■英文多読に挑戦(476冊目)
Author : Katherine Applegate
Series :
YL=3.8、単語数=25567、ページ数=320、☆4.5
[オーディオブックと併せて聴き読み]
マウンテンゴリラのIvanはショッピングモールの三方がガラス張りの
「縄張り」に住んでいた。
彼は子供の頃に人間に捕らえられ、その後の27年間を人間の中で育ったため、
ゴリラとしての自我はほとんど無く、過去のこともあまり良く覚えていなかった。
彼は毎日TVで映画やドラマを見たり、清掃係Georgeの娘Juliaの真似をして
絵を描くことを覚え、隣の檻に住む年老いた象Stellaやモールに迷い込んで
住み着くようになった犬Bobとお喋りをして過ごしていた。
ある日新しく子供の象Rubyがモールにやって来るが、
それと引き替えのように昔の怪我が悪化したStellaは息を引き取る。
IvanはStellaの死の直前にRubyを守ってあげることを約束する。
そしてRubyを救うためにIvanが考えたことは・・・
・・・
IvanはRubyと会話をすることによって次第に昔のこと -
生まれ故郷の家族のことや飼い主のMackとの生活のことを思い出し、
同時にシルバーバックとしての自覚も徐々に目覚めていきます。
Rubyを救うのは以前にStellaから聞いた動物園という所に送ることだと考えて
Ivanがとった行動は・・・読んでのお楽しみですが、
こんなに都合良くはいかないよなあ、と思いつつも次第に胸が熱くなって、
ラストまで一気に読んでしまいました。
物語の中でただ1人悪役っぽいMackも(手段はともかくとして)Ivanのことを
愛していたのは間違いなく、物語は後味良く全てハッピーエンド。
結局IvanはRubyを救っただけでなく、自分自身のアイデンティティを取り戻し、
自分自身をも救ったと言えるのではないでしょうか。
この作品は2013年度のニューベリー賞のゴールドメダルに輝いていますが、
そんなこととは関係なく誰が読んでも楽しめる作品なのは確かです。
紙の本を手にしてみると結構厚くて少々ビビりますが、1章は短く、空白行も多く、
イラストも適度にちりばめられているので、かなり読みやすいと思います。
私はオーディオブックと聞き読みしましたが、朗読も上手くてこちらもオススメです。
ところでこの本の著者はあの「Animorphs」シリーズの作者でもあるんですよね。
全くイメージが違うので最初気付きませんでした。(^^ゞ
Animorphs第1巻は2年くらい前にバーゲン価格で買って、
Kindleの中に塩漬けになっているんですが、そろそろ解禁かなあ。
ここまでの合計。476冊、単語数=4311538
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The One and Only Ivan Katherine Applegate Patricia Castelao HarperCollins 2012-01-17 by G-Tools |
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