「いつか陽のあたる場所で」
「すれ違う背中を」(以前のブログ)
に続く芭子と綾香の物語、完結。
東日本大震災の芭子のくだりは、
著者である乃南さんが、実際に体験された事のようです。
この震災によって、様々な人たちが、
それぞれの想いを、持つ事になった。
殺人の前科がある綾香は、
震災を目の当たりにする事によって、
命の尊さを知る。
どんな理由があったにせよ、
殺さなくてもよかった・・・
後悔の気持ちを胸に、
新たな一歩を進むべく足を踏み出す。
ずっと2人で過ごしてきた。
この先も2人で、手を取り合って生きていくと思っていた。
震災時に、仙台からのタクシーに同乗した南。
その後、芭子と会うようになり、
お互いに心が魅かれていく。
芭子は、南に、全てを打ち明けた。
芭子が犯した昏睡強盗の件、
そして綾香の件。
ゆっくりゆっくり進んでいこう。
弁護士の南は、芭子と共に時を過ごす。
芭子と綾香。
二人の気持ちの変化。
前向きに進み始めた。
もう、大丈夫。
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