緑陰読書の続き、こちらは今期の直木賞です
私は、ふだんハードカバーは買わないのですが
「芥川賞と直木賞をもらった作品くらいは読んでおかないと☆ね」と、のたまう
実家の母が2冊とも買ったので、回してもらいました(⌒・⌒)ゞ
5万部も売れれば、御の字だと思っていたのに
思いがけず何十万部も売れてしまった・・と、先日テレビで言っていました。
ラブホテルを利用したカップルの、それぞれの人間模様なんでしょう?
なにがそんなに面白いのかしらん(・◇・)?
・・などと言いながらページをめくったら
あらら、あらら(;^□^Aって、ホントに、なかなか面白いものだから
あっという間に読み終えてしまいました
裏表紙の
体を使って遊ばなくちゃいけないときがある
という、赤い字のキャッチコピーの下に
恋人から投稿ヌード写真撮影に誘われた女性店員、
「人格者だか不能」の貧乏住職の妻、
舅との同居で夫と肌を合わせる時間がない専業主婦、
親に家出された女子高生と、妻の浮気に耐える高校教師、
働かない十歳年下の夫を持つホテルの清掃係の女性、
ホテル経営者も複雑な事情を抱え・・・。と、有ります。
ほとんどのお話が女性が主人公で、
なにかしらの、不満を持って生きています。
でも、その不満を解消するだけのエネルギーは無いし
自分が大騒ぎしなければ、何事もなく日々が過ぎて行くかなぁって
思っている・・って、そんな感じ?
登場する男性は、どいつもこいつも情けない男ばかりなんだけど
正面切って批判は出来ない様な、愛すべき男なのかな?
(愛すべきか、どうかは、よく分からないけれども・・)
特別、突拍子もない事が起こる訳でもないし、
女性達が思い切った斬新な行動を起こす訳でもないし
ああ、こんな事あるよねぇ~って、共感を持つ訳でもないのだけど、
そうね、そうね(⌒▽⌒)何十万部も売れてしまう理由、
よく分かるわぁって、納得してしまう一冊です
くだんの母は「葉室麟さんみたいにロマンチックじゃなかったわ」と。
ラブホテルの話だから、さぞかしロマンチックか、と
楽しみにしていたようです(⌒・⌒)ゞ
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桜木紫乃【ホテルローヤル】
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