「月神の愛でる花」

・月神の愛でる花／朝霞月子　リンクスロマンス

新刊の予約をしようとしてたら、気になる本を見つけた。 続き物だったので、すでに発売されていた本を購入して、読んだ。 それが、これ。 同人誌で発表されたものを大幅改稿したもの。 他に、書き下ろしの短編が1つ。 ファンタジーBL。 日本から見知らぬ世界へトリップしてしまった、純情で純粋な高校生が主人公。 2段組。 佐保の性格が純真でほわほわな癒し系なので、話もそんな癒されるものになっている。 ま、設定が甘いような気もするが、そんなものは気にならない。 佐保の前では皆、この子を守ってあげたいと思う。 こんな高校生、まだいたんだねぇ。 攻は、毒の後遺症で右半分が斑模様な緑色の皮膚になった、皇帝。 この身体のせいで愛されずに孤独になっていたが、佐保と知り合い、接し、佐保に救われる。 二人の恋は、初々しい。 佐保は恋をしたこともなく、皇帝も佐保には何も告げないから。 結婚のことを式の当日に言うなんて、言わなしすぎだし。 いくら身体のことで拒否されるかもと恐れているかにといって、そりゃあんまりだよ。 佐保のほうが、肝が据わっている。 なにも恐れることはないのにね。 周りのものから見たら、この二人、微笑ましすぎっ。 話としては、もう少しいろんなことがあったほうがいいんじゃないのと思うけれど、これはこれでよし。 次巻は、1週間後か。 ★★★ 次はこちら↓