隕石
暗道の端を歩き続け
隕石を飲みこんでいた
ごろごろ重くなる日々
表面は湖のように静かだが
水底の隕石は重い叫び
やがてだんだん
隕石の存在は
時間が溶かしていった
時の速度は徐々に加速し
隕石が落ちてくるスピードのよう
まだ胸元に引っ掛かっていた隕石は
悲しみを吸い取り
隕鉄の欠片になっていたから
宇宙に向かって
力いっぱい放り投げた
失われた時間を取り戻し
ほんとうの空を
見上げられるよう
※お盆に、幼児たちに関わるお仕事をしてきました。へとへとでしたが、いい思い出。まさかこの歳で教諭免許を使うとは、思いもよらない夏。 ※最近読んだ本:夢幻花 東野圭吾 PHP ・野心のすすめ 林真理子 講談社現代文庫
※本屋さんへ行ったら、木皿泉さんの本が男性文芸コーナーに置いてあった。分類はしづらいね。
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