東電は、 「最後は政府が何とかしてくれる。税金でなんとかしてくれる。 それまでは、最善を尽くしているが、どうにもコマッタ問題が生じてしまったので、もはやドウニモナラナイ ・・・という風にモノゴトが運ぶようにしていればイイ・・・」 と、開き直っているように、当方には思える。 日本航空もソンナであったようである。 「稲盛和夫 最後の闘い 大西康之著」 の書評が日経新聞読書欄に出ていた。以下に全文を掲げる。 ニッコウをケッコウな状態に戻すのに、イナモリはよく働いた。 東電にも、イナモリが必要なのではないだろうか? もっとも、おしぼりを投げつけて日航を再建したイナモリも、 東電には、「サジを投げる」かもしれない。 (以下、日経の書評全文引用) *********** 以前の日本航空を一言でいうと、「甘えた企業」であった。コスト意識に乏しく、カネに糸目をつけない。業績が悪化しても、「最後は政府がなんとかしてくれる」という甘えが労使双方に働き、本格的なリストラに踏み込まないまま時間を浪費する。 「うちが飛行機を飛ばせなくなれば、困るのは国民でしょ。それでいいんですか」とう開き直ったような感覚が、組織のそこかしこに漂っていた。 本書はそんな日本航空に乗り込んで、「企業の文化革命」という一大事業をやり遂げた経営者の軌跡である稲盛和夫氏について既に多くの読者はご存知だろうが、本書のページからは、たまにテレビに出演し、好々爺然としゃべる稲森さんとはまったく異なる、近距離から観察した迫力満点のカリスマの姿が浮かび上がってくる。 日航に乗り込んでそうそう、コスト意識の甘い幹部を「あんたには10億円どころか1銭も預けられませんな」としかり飛ばし、会議から退出させた。労組への不信感から、社内での情報共有に尻込みした幹部に「社員を信じられなくて、何の経営か」とおしぼりを投げつけた・・・。 稲森さんや日航再建を取り上げた書籍は既に多数あるが、取材を積み上げ、具体的なエピソードをちりばめたという点で、本書には類書にない独自の存在意義がある。 ***********
ストロンチウム、港湾に最大10兆ベクレル流出 2年間推計 福島第1原発汚染地下水 (産経ニュース 2013.8.22 01:09 ) 東京電力福島第1原発から放射性物質に汚染された地下水が海洋に流出している問題で、東電は21日、平成23年5月から流出していたと仮定した場合、港湾内へ流れ出た汚染水に含まれるストロンチウム90が推計で最大約10兆ベクレル、セシウム137は20兆ベクレルに上るとの試算を公表した。ストロンチウムは毒性が高く、漁業関係者の反発がさらに強まるとみられる。 合算すると、保安規定に定められた通常運転時の海への年間放出基準値(トリチウムを除く)の約100倍に相当する。東電は「海水中の濃度は、規制の濃度限度(ストロンチウム1リットル当たり30ベクレル、セシウム90ベクレル)を下回っている」と説明している。 大量の汚染水がたまっているタービン建屋とつながるトレンチ(地下道)からの流出や、汚染された地下水の流出など複数のパターンを仮定したが、地下水流出などではこれだけの放出量を説明できず、トレンチが主な漏洩経路と結論付けた。 トレンチには、事故直後の23年4月に漏れた高濃度の汚染水がたまっている。その汚染水がその後、海に流出している可能性が指摘されていた。 東電はこれまで水溶性のトリチウム濃度が最大40兆ベクレルとしており、ストロンチウムなどは土に吸着しやすく海への流出は試算が困難としていた。東電は専門の研究機関に依頼し、自社で換算した数値と照らし合わせて今回の試算をまとめた。↧