NOVA 2---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)
- 作者: 東 浩紀
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/07/02
- メディア: 文庫
評価:★☆
全編書き下ろしによるSFアンソロジー第2弾。
私のような "オールドSF" ファンにも、
比較的とっつきやすかった前巻と違って、
この第2巻は難問(?)揃いだったなあ。
この中で、とりあえず
1)どんな話かわかった上で、まあ面白かったかなって思えたのは
「クリュセの魚」(東浩紀)、「聖痕」(宮部みゆき)
2)どんな話かは何となくわかるんだけど、どこが面白いのかよくわからないのは
「かくも無数の悲鳴」(神林長平)、「レンズマンの子供」(小路幸也)
「東京の日記」(恩田陸)、「衝突」(曽根圭介)、「マトリカレント」(新城カズマ)
3)どんな話かよく分からないんだが、わかればきっと面白いんだろなあ、てのが
「バベルの牢獄」(法月倫太郎)。「五色の船」(津原泰水)
4)どんな話かよく分からないし、どこが面白いのかもよく分からないのが
上記以外の3編。あえて名は挙げない。
うーん、時代が変わってしまったのでしょうか。
現代のSFは私にとってはSFではなくなってしまったのでしょうか。
たぶん私の頭が固くなってしまったのが最大の原因でしょう。
もともと悪かった頭が、さらに固くなってしまったらどうしようもないね。
私はSFが楽しめない人間になってしまったのでしょうか。