銀行マン半沢直樹の物語でシリーズ2作目。 TVで高視聴率番組の原作。 バブルのときに銀行に入社した男たちが銀行員として 苦悩しながら組織と対立し自分の正義を勝ち取るという 内容ではあるがかなりクール。 黒字化を前提に融資をしたばかりの老舗ホテルが資金 運用の失敗で120億円の損失が確定的になったと報告を 受けるところから物語りは始まる。 物語の主人公は半沢と銀行から中小企業に出向した近藤 の話がメイン。 半沢は、ホテルの融資金額回収の担当になり、近藤は出向 した会社の不正経理と再建のために奔走する。 そして、行き着く先には銀行内の敵対組織や会社内の乗っ取り 派が暗躍しふたりを窮地に追い詰める。 この本の読みどころは八方塞の窮地をふたりがどのように対応し 乗り切るかという一点に絞られる。 そして、読者が感じることは「人生というものは自分で切り拓く もの」だと自覚することである。
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