娘からの図書館本又貸し第 3 弾です。 中学校の図書館には、児童書もあるんですね。 昔々、某国に生まれた王女キルディーンは、甘やかされて育ったため 大変なわがままになりました。 誰の手にも負えなくなったので、キルディーンの父と母は 彼女を国の外れの古い塔に送ることにしました。 キルディーンはそこで、たくさんのわしと出会い、わしの王様の教えを受けます。 手に負えないほどわがままに育てた挙句、 塔に閉じ込めて得体の知れない生き物に娘の更正を託すなんて どんな親やねん!実際にこんな人たちいたらおかしいわ、としか思わないお話なのですが 唯一印象に残ったのが、作者が実在のお姫様である、ルーマニア王妃マリアだったことです。 彼女は誰をモデルにして、このお話を書いたのでしょう。 本書が書かれたのは 1917 年ということで、王妃がルーマニアに嫁いでから 長い年月が経っています。 また彼女の息子は、王として即位はしましたが、短い治世の後に亡命していますので ルーマニアで生涯「王妃様」と呼ばれたのは彼女が最後のようです。 激動の時代に生きていらっしゃった方です。 何を思われて、このお話を書かれたのか、興味があります。 生きていらっしゃったら、実際にお話してみたかったです。 さて、そろそろ夏休みも終わりに近づいてきました。 中学校の図書館の蔵書を堪能できるのも、これが最後かもしれません。
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