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サイラス・マーナー

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 「サイラス・マーナー」 ジョージ・エリオット作 土井治訳 (岩波文庫)  哀れな職工サイラス・マーナーの一生と、神の摂理を描いた物語です。  イギリスの女性作家ジョージ・エリオットの名作です。  岩波文庫から出ています。1988年の改版です。  1947年の訳に加筆訂正したものです。言葉使いに少し古さを感じます。

サイラス・マーナー (岩波文庫)

サイラス・マーナー (岩波文庫)

  • 作者: ジョージ エリオット
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1988/08/16
  • メディア: 文庫
 親友に裏切られ、泥棒扱いされ、婚約者まで失ったサイラス・マーナー。  彼はもう、人を信じることができない。信じられるのは、カネだけ。  故郷を離れて、カネだけのために働き続けて15年。  しかし、そのカネが、もし盗まれてしまったら?  サイラスは絶望を味わいます。二度と立ち上がれないような絶望です。  しかしこのことがきっかけで、不思議にも彼の人生は変わり始めて・・・  サイラスの物語と並行して、大地主の兄弟の物語が進行します。  優柔不断な兄ゴドフリー。やくざものの弟ダンスタン。  一見サイラスとは何のつながりもないこの2人。  しかし彼らが、サイラスの人生に大きく関わって・・・  このあとの展開が、おもしろくておもしろくて。  後半に入ると、泣ける箇所もけっこうあります。  また、ジョージ・エリオットは、なかなか文がうまい。  ちょっとした比ゆに、女性ならではの繊細なセンスが光っています。  ところで、ジョージ・エリオットの代表作は、「ミドル・マーチ」。  この作品が、文庫本で読めません。新訳を出してほしい。
ミドルマーチ〈1〉 (講談社文芸文庫)

ミドルマーチ〈1〉 (講談社文芸文庫)

  • 作者: ジョージ エリオット
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1998/08
  • メディア: 文庫
 さいごに。(氷枕)  我が家は、今年もクーラー無しで過ごしてきました。  意外に重宝しているのが、薬局で買った氷枕です。  寝苦しい夜は、氷枕をして横になると、よく眠れます。

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