猫の地球儀は全2巻です。2作目の幽の章で完結です。
とにかく文章が上手い。
より正確に書くと、なんでもない文章に重大な意味を持たせるのが上手い。
特別な技巧を凝らすことなく、ストーリーの力で文章を際立たせている。
描写でストーリーの力不足を補うのはよくありますが、その逆ができるというのは、作者特有の能力だと思います。
物語についても、重要キャラを容赦なく殺してしまうなど、妥協のないストーリーつくりのセンスを感じます。
2巻目で、それぞれのキャラが、それぞれの生き方を見つけ、それぞれの道をいきます。
それぞれが成功したようで、ばらばらで、物悲しいラストです。
けど、これでよかったのかもしれません。
最近読んだラノベのなかで、ダントツに面白い作品でした。
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