ジブリの映画が公開されたころ「読むんだろ?」と
主人が買ってきてくれたものです。
(表紙に合わせて、昔、娘の使っていた道具に演出してもらいました。
私のはどこか、押入れの遥か奥の方に有るので・・)
学生の頃、国語の時間に近代文学の有名な小説はほとんど読んだ覚えがあるので
もしかしたら2回目かもしれませんが、
映画を見た後だから、
そぉかぁ~ 宮崎駿監督は、このこんなシーンを使いたかったのねd(〃v〃)
なるほど!!“生きねば”というコピーも
こんな主人公の考え方を参考にしているのね・・など
大いに参考になり、一生懸命読みました。
いつも連続殺人鬼や、敏腕刑事、検視官が登場し
猟奇的な殺人現場や、あっと驚く大どんでん返し・・
などという シーンばかり読んでいる身にとっては、この小説
しんとした気持になり、背筋を伸ばし
主人公たちの心情に少しでも寄り添えるように読み進めなければ
申し訳ないような気持になるお話です。
自分がこの女性、小説の中の節子という女性だったら
どんなことを考えながら毎日をベッドの上で過ごすのだろうと想像し、
はぁ~と、自己嫌悪に陥りそうになるお話でもあります
私の身近にある微温い 、好い匂いのする存在、
その少し早い呼吸、私の手をとっているそのしなやかな手、
その微笑、それからまたときどき取り交わす平凡な会話・・・・
・・・・われわれの人生なんぞというものは要素的には実はこれだけなのだ。
そして、こんなささやかなものだけで私たちが満足していられるのは
ただ私がこの女と共にしていられるからなのだ、ということを
私は確信していられた。
なんですって
はぁ~ なんだか誰に対してとか
物に対してとか・・うまく言えないけれども
う~ん即物的な自分が、申し訳なくなってしまうm(*・´ω`・*)m
さて、この【風立ちぬ】のヒロインは
「節子さん」といいます。映画では「菜穂子さん」ですよね。
そういえば【菜穂子】という別の
同じようなテーマの小説も有るんですよね。
(そんな事を考えググっていたらこんなコラムを見つけました。 )
「菜穂子」て、本当に素敵な名前ですよね
何十年も親しくしている友達に「菜穂子」さんがいて、
名前通り素敵な女性なんです。
初めて会ったころ、私たちを指導してくれた先生が彼女に
「僕は堀辰雄の【菜穂子】が好きだったんだけど」と、おっしゃったら、
彼女のお父様も堀辰雄が好きだと言ったような記憶が・・(o´・∀・`o)
そういう出会いを生む、素敵な名前ってうらやましいです
(私の名前は、いつもいつも男に間違われる名前(゚ε゚) はぁ~)