454. Wie lange hat man über *die Antipoden hin und her gestritten!(Johann Wolfgang von Goethe) いかに長いあいだ、対蹠人に関してあれやこれやと論争を重ねてきたことか。（ヨーハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ） *die Antipoden: この場合の対蹠人とは、ヨーロッパ人からみて地面の反対側にいる人間のこと。対蹠人が存在できるのかどうかは、古代からの長年の疑問だった。ピタゴラス、キケロ、プラトンは、存在するとした。初期のキリスト教著述家ラクタンティウスは、地面の反対側では足が頭の上にあることになり、雨は下に向かって降り、樹木はすべて下に向かって生えるのかという疑問を呈し、それはあり得ないとして、対蹠人の存在を否定した。アウグスチヌスは、地球が丸いことは可能だと認識していたが、対蹠人は存在しないとした。中世に至っても、赤道付近は灼熱地帯であり人間は赤道を越えることができない、または地球の反対側は水の底にあるなど、諸説があった。神学的には、キリストの布教が届かない場所には人間は存在しないという説もあった。ドイツ語版Wikipediaを参照。
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