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読了:キケン 有川浩

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* キケン, 有川浩, 新潮社, 9784101276328 「機械制御研究部」、略して「機研(きけん)」。某工学系大学のサークルの名前。そのもてる技術を使った「犯罪ぎりぎり」の活動の数々を描くのだ。 ・・・と書くとアブナイ小説のようですが、なかなかどうして。背表紙にもあるように青春群像ですといってそれほど間違っていない。 まぁかなり登場人物がエキセントリックだったりするのだが、大学生が何十人かいれば一人はこんなのもいるよな、という感じでもある。(本当か?) 「犯罪ギリギリ」というのも、確かに無茶をやっているが、いちおう安全には気を使って、他人様の迷惑にならないところに絞っている、というのが明確だから。さすがいちおう大学生、というところ(たぶん中高生だとこうはいかない)。 基本的に、工学系の大学で技術系サークルにいそしんだ経験を持つ人は、かなり楽しく読めること請け合いだ。 社会人はこんなこと絶対にやらないが、学生はもう。。。 ちょっとした挿入エピソードも面白い。百均のワインオープナーで回栓にミスって、しゃあない工具であけるか、コルク屑は茶こしで、、、みたいなことは工学部では別に普通の日常のような気もしたが、やっぱり笑えた。 あと、本作とは全然関係ないが、某メーカにかつて「機械研究所」という数百人級の組織があったのだが、ご推察の通り略称は(機研)であった。 キケン (新潮文庫)


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