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「タモリ論」樋口毅宏(新潮新書)

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今朝の東京の雨はびっくりでした。昨夜から洗濯物を干したままだったので、焦った・・・。

タモリ論 (新潮新書)

タモリ論 (新潮新書)

  • 作者: 樋口 毅宏
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/07/13
  • メディア: 新書





書評を読んで、おもしろそうだなと思い購入。7月の新刊ですが、わたしが先週末購入した本はもう4刷でした。売れてますね。

小説家でタモリウォッチャーの著者が迫る、革命的芸人論!というキャッチにまんまと騙されました・・・。

最初に立ち読みした「はじめに」は面白くてですね、それで購入してみたのですが、その後はう〜ん、好き嫌いが別れるのかな? わたしはどうも著者の文体や語り口に馴染めなくて、タモリトリビアは面白くよんだのですが、お笑い論みたいな部分はそもそもあんまり興味も知識もない分野ということもありいはいち乗り切れませんでした。
冒頭に「お笑いについて語るべきではない」「自分はただお笑いが好きなだけであって詳しいわけではない」「そんな自分がなぜタモリについて語るのか」といったエクスキューズが延々と続くのも、本論を読めば納得でございました。

「タモリ論」なんて仰々しいタイトルがついてなければ「ヤラレタ感」はこれほど大きくなかったかもしれませんが。著者のタモリおよびお笑いうんちくを楽しむ本でした。
つまり、これはマーケティング勝ちの本なんですね。

みんな疑問に思っていたわけですよ、「なんでいいともってまだ続いているの?」って。
そして一体全体タモリってどんな人なんだろう、って。

あんまりそういう風に語られることが少なかったタモリについて正面から語る本が出た!ってことでみんな興味を持ってしまったのかな。
少なくともわたしはそう思って買ってしまったのかもしれないな、って思いました。

わたしは初めてタモリをテレビで見たときのこと覚えてます。正確に言うと、その時の母との会話を覚えているのですが、たぶん幼稚園か小学校の低学年の頃。NHKに黒メガネをかけた不気味なおじさんが出て何か芸をやってたんですね。今思えばイグアナのマネとかやってたのかも。
で、母に「この人誰? なんで黒いメガネかけてるの?」ってきいたところ、「タモリっていう人。片目が見えないから黒いメガネかけてるんだよ」と教えられたという。

もう30年以上覚えているんだから相当インパクトがあったんでしょうねぇ。今でこそ、サングラスかけたままテレビに出演する芸能人はたくさんいますが、当時はそれっておそらく無礼なふるまい、ととられる行為だったんだと思います。

そういうなんだかアウトローな、テレビでいうと夜の11時以降でないと出演できないようなアングラな芸人であるはずなのに、白昼堂々(笑)毎日毎日テレビに出演し続けているその不思議。30年間続いていて、日本の日常風景のひとつとして馴染んでしまっているけれど、心の片隅で「なんで?」って小さな違和感を感じているのかな、と。

ともかく、「はじめに」の部分はおもしろいと思うので、ご興味あれば本屋さんでめくってみてください。



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